第二種電気工事士の過去問
令和4年度上期 午後
一般問題 問20

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問題

第二種 電気工事士試験 令和4年度上期 午後 一般問題 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次表は使用電圧100Vの屋内配線の施設場所による工事の種類を示す表である。
表中のa~fのうち、「施設できない工事」を全て選んだ組合せとして、正しいものは。
問題文の画像
  • b
  • b, f
  • e
  • e, f

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この過去問の解説 (4件)

01

これは難問になります。

まず、場所は、「展開した場所」「点検できる隠ぺい場所」「展開できない隠ぺい場所」でそれぞれ乾燥しているか湿気水気があるかで6パターンあります。

その6パターンにたいしてそれぞれ工事できる、できないが決まっています。

どれでもOKなのはケーブル工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、合成樹脂管工事(CD管除く)の4つです。

金属線ぴ、金属ダクト、ライティングダクトは乾燥した場所で「展開している場所」「点検できる隠ぺい場所」で可能です。

今回はいずれも乾燥した場所なのでabcdは可能ということになります。

平形保護層工事は「点検できる隠ぺい場所で乾燥した場所」でのみ可能な工事です。

ちなみに「展開した場所で乾燥した場所」でできない工事はこれのみです。

カーペットの下などに平形ケーブルを施設するような工事なので見えてはまずいということでしょうか。

したがってeのみなので正解は3です。

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02

答えは「3」になります。

電気工事は、施設する場所によって工事の種類が異なります。

そして、以下のグラフから「3」であることが分かります。

工事の種類       露出場所点検できる隠ぺい場所    点検できない隠ぺい場所

            乾燥した場所  その他の場所    乾燥した場所 その他の場所

金属管工事          ◎      ◎         ◎      ◎

合成樹脂管工事        ◎      ◎         ◎      ◎  

ケーブル工事         ◎      ◎         ◎      ◎ 

二重金属製

可とう電線管工事       ◎      ◎         ◎      ◎    

がいし引き工事        ◎      ◎ 

金属ダクト工事        ◎ 

金属線ぴ工事         ○

ライディングダクト工事    ○ 

平形保護層工事        ○ 

(○は300 V 以下に限ります。)

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03

正解は3です。

・ケーブル工事

・金属管工事

・合成樹脂管工事

・金属可とう電線管工事

この4つについてはどのような場所でも施工できます。

金属線ぴ工事は、使用電圧が300[V]以下かつ、

展開した場所、点検できる隠蔽場所で、どちらも乾燥している場所のみ施工できます。

平形保護層工事は使用電圧が300[V]以下かつ、点検できる乾燥した隠蔽場所のみ施工できます。

よって、e のみが不適切です。

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04

電気工事の種類と施工できる場所は、「電技解釈」第156条の表156-1に規定されています。この表をもとに、選択肢の工事の可否について、表で紹介します。

――――――――――――――――――――――――――――

工事の種類  露出した   点検できる   点検できない

       場所     隠ぺい場所   隠ぺい場所

――――――――――――――――――――――――――――

       乾燥 湿気  乾燥 湿気   乾燥 湿気 

       場所 場所  場所 場所   場所 場所 

――――――――――――――――――――――――――――

金属線ぴ          

工事

合成樹脂管                

工事

平形保護層          

工事

――――――――――――――――――――――――――――

表の露出した場所は、展開した場所と読み替えられます。

表で扱う電圧は、300 V以下です。

平形保護層工事とは、室内のフロアやカーペットの下に保護層を設け、厚さ 2 mm 程度の絶縁電線を設置する工事です。

選択肢1. b

乾燥した点検できる隠ぺい場所での金属線ぴ工事は、可能です

選択肢2. b, f

bは最初の選択肢と同じで可能です乾燥した点検できる隠ぺい場所での平形保護層工事も可能です

選択肢3. e

×

乾燥した展開できる隠ぺい場所での平形保護層工事は、できません

選択肢4. e, f

e は前の選択肢で述べたようにできない工事です。しかし、f は、選択肢2番目で述べたように工事可能です

まとめ

選択肢の中から、できない工事は、e の乾燥した展開できる隠ぺい場所での平形保護層工事、ということになります。他は全て工事ができます。

何の制限(乾燥している、水気がある、展開できる、点検できる・できない隠ぺい部などの制限)もなしに、できる工事は、合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、ケーブル工事の4工事だけです。

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