第二種電気工事士の過去問 令和4年度下期 午前 一般問題 問25
この過去問の解説 (3件)
今回の問題は、絶縁抵抗の測定結果の判断の問題です。
「電気設備に関する技術基準を定める省令」第58条では、絶縁抵抗の許容を次のように定めています。
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電路の使用電圧 絶縁抵抗値
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300 V 以下 対地電圧が150 V 以下 0.1 MΩ以上
その他 0.2 MΩ以上
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300 V を超える 0.4 MΩ以上
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可否判断の絶縁抵抗値は、使用電圧と対地電圧で決まるということです。
対地電圧(非接地側)は、配電方式によって違います。
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配電方式 対地電圧
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単相2線式 100 V 100 V
単相3線式 100 V/200 V 100 V
三相3線式 200 V 200 V
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○
適合します。単相3線式100/200Vの200Vの対地電圧は、100 Vのため、0.1 MΩ以上となり、0.16 MΩは規定内です。
×
不適合です。単相3線式100/200Vの200Vの対地電圧は200 Vのため、0.2 MΩ以上となり、0.18 MΩは規定から外れます。
○
適合します。単相2線式100Vの100Vの対地電圧は、100 Vのため、0.1 MΩ以上となり、0.12 MΩは規定内です。
○
分岐回路上流での一括測定では、分岐以下の絶縁も検査できるため、単相2線式100Vの対地電圧は、100 Vのため、0.1 MΩ以上となり、0.15 MΩは規定内です。
最後の選択肢の「単相2線式の使用電圧100V屋内配線の絶縁抵抗を、分電盤で各回路を一括して測定した」という一括でも良いという規定は、電技基準にはありませんが、絶縁測定が一括であれば、それ以降の絶縁抵抗が含まれると考えられます。
絶縁抵抗とは電路と大地の間、または電線相互間などにおける絶縁性能のことです。
絶縁抵抗の値が小さいと、漏電が生じて感電や火災などが生じるため絶縁抵抗の値は大きいほうが望ましいです。
「電気設備に関する技術基準」では低圧電路の絶縁抵抗の値を次のように定めています。
電路の使用電圧が300V以下で対地電圧150V以下の場合 0.1MΩ
電路の使用電圧が300V以下でその他の場合 0.2MΩ
電路の使用電圧が300Vを超える場合 0.4MΩ
適切です。使用電圧が300V以下かつ対地電圧が150V以下(100V)なので0.1MΩ以上(0.16MΩ)絶縁抵抗値があれば適正と言えます。
不適切です。使用電圧が300V以下でその他の場合なので0.2MΩ以上絶縁抵抗値があれば適正と言えますが、選択肢から0.2MΩを満たしていない事(0.18MΩ)がわかります。
適切です。使用電圧が300V以下かつ対地電圧が150V以下(100V)なので0.1MΩ以上(0.12MΩ)絶縁抵抗値があれば適正と言えます。
適切です。
絶縁抵抗を測定する際は回路の上手で一括して絶縁抵抗を測定することがあります。
使用電圧が300V以下かつ対地電圧が150V以下(100V)なので0.1MΩ以上絶縁抵抗値があれば適正と言えます。
絶縁抵抗の値は、対地電圧に対するものであるため、対地電圧を正確に理解することが必要です。
対地電圧が100Vなので、0.1MΩ以上なので 正しいです。
対地電圧が200vなので、0.2MΩ以上が必要です。0.18MΩなので適合していません。
対地電圧が100Vなので、0.1MΩ以上なので 正しいです。
対地電圧が100Vなので、0.1MΩ以上なので 正しいです。
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