第二種電気工事士の過去問
令和4年度下期 午後
配線図 問14
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問題
第二種 電気工事士試験 令和4年度下期 午後 配線図 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
図は、木造3階建住宅の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。
【注意1.】屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
【注意2.】屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
【注意3.】漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
【注意4.】選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303:2000構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
【注意5.】ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
【注意6.】3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。
⑭で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで、正しいものは。
ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
【注意1.】屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
【注意2.】屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
【注意3.】漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
【注意4.】選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303:2000構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
【注意5.】ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
【注意6.】3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。
⑭で示すボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで、正しいものは。
ただし、使用する電線はすべてVVF1.6とする。
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この過去問の解説 (2件)
01
今回の問題は、配線図に沿って配線し、ジョイントボックス内で、スリーブ接続するときの最小スリーブ数を求める問題です。
ボックス⑭には、次の配線が通ります。
・ボックス⑫より電源配線が通って、チャイム用のトランスへ給電します。
・ボックス周辺に、3台の蛍光灯(エ)(オ)(カ)と点滅スイッチ(エ)(オ)(カ)との
接続をボックス内で行います。
・⑭からの配線で、上記以外のものはありません。
この解説では、接地側をW、非接地側をBとして表現します。複線図を描いて、
接続点を明確にします。
・電源のW配線から、同じ接続点から、蛍光灯(エ)(オ)(カ)にそれぞれ接続しま
す。
・点滅スイッチ(エ)(オ)(カ)の1端子と、それぞれの蛍光灯の負荷側とを接続しま
す。
・点滅スイッチ(エ)(オ)(カ)の2端子は、渡り配線で、接続します。(ボックス外
での接続です)
・点滅スイッチ(カ)の2端子から、電源Bの配線と接続します。
以上で配線の接続は終了で、接続点は、5か所になります。
・電源Wは、5配線で接続されます。
・電源Bとスイッチ(カ)の接続点は3配線です。
・点滅スイッチ(エ)(オ)(カ)とそれぞれの蛍光灯とは2配線で接続されます。
・合計の接続点は5か所で、接続する配線の面積は、2mm2です。
×
5配線が接続される箇所(10mm2)が1か所あるため、中スリーブが必要ですが、小スリーブだけのため、誤りです。
○
5配線が接続される箇所(10mm2)が1か所あるため、中スリーブが1個、3配線接続(6mm2)が1か所で小スリーブを1個使用、2配線接続(4mm2)が3か所で小スリーブ3個を使用、のため、中が1個、小が4個で、正解です。
×
5配線が接続される箇所(10mm2)が1か所あるため、中スリーブが1個だけで済みますので、中スリーブ2個は、誤りです。
×
5配線が接続される箇所(10mm2)が1か所あるため、中スリーブが1個だけで済みますので、中スリーブ2個は、誤りです。
複線図に沿った接続箇所を文章で解説しましたが、十分に伝わっていない気がします。複線図を作成して、確認することをお勧めします。
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02
ジョイントボックス内の圧着箇所の数とリングスリーブの規格に関する問題になります。
ポイントは配線の単線図を複線図に変換できるかになります。
⑭のボックスに入る配線を整理していきます。
・電源線VVF1.6×2C(+:黒線、-:白線)
・照明器具【エ】VVF1.6×2C(器具線:黒線、-:白線)
・照明器具【オ】VVF1.6×2C(器具線:黒線、-:白線)
・照明器具【カ】VVF1.6×2C(器具線:黒線、-:白線)
・スイッチVVF1.6C×2本
(+:黒線、器具線1:器具【エ】器具線2:器具【オ】器具線3:器具【カ】)
・ベルトランス電源線VVF1.6×2C(+:黒線、-:白線)
以上となります。
同じ性質の配線を繋ぎ合わせます。
・電源+‥3本(電源、スイッチ、ベルトランス)
・電源-‥5本(電源、照明器具3台、ベルトランス)
・照明器具【エ】‥2本(器具【エ】:黒線、SW【エ】:白線)
・照明器具【オ】‥2本(器具【オ】:黒線、SW【オ】:黒線)
・照明器具【カ】‥2本(器具【カ】:黒線、SW【カ】:白線)
以上となり、リングスリーブによる圧着数は5か所となります。
ここでリングスリーブの種類は小、中、大の3種類あり本数の制限があります。
1.6mmどうしの電線でリングスリーブ(小)で圧着を行う場合、4本までが限度となります。
5本以上になるとリングスリーブ(中)となります。
以上より、⑭で示すボックス内はリングスリーブ(中)1個、リングスリーブ(小)4個となります。
リングスリーブ(小)5個のみは不適切です。
上記解説の通りリングスリーブ(小)4個、リングスリーブ(中)1個となっているため適切です。
リングスリーブ(小)3個、リングスリーブ(中)2個は不適切です。
リングスリーブ(小)4個、リングスリーブ(中)2個は不適切です。
単線図を複線図に変換させて解答する問題は必ず出題されています。実技試験でも必要な知識となりますので繰り返し学習をして自分の物にしましょう。
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