クレーン・デリック運転士の過去問
平成29年(2017年)10月
クレーン及びデリックに関する知識 問5

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成29年(2017年)10月 クレーン及びデリックに関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの機械要素に関し、誤っているものは次のうちどれか。
  • ローラーチェーン軸継手は、たわみ軸継手の一種で、2列のローラーチェーンと2個のスプロケットから成り、ピンの抜き差しで両側の連結・分離ができる。
  • 全面機械仕上げしたフランジ形固定軸継手は、バランスが良いため、回転の速いところに用いられる。
  • ウォームギヤは、ウォームとこれにかみ合うウォームホイールを組み合わせたもので、15~50程度の減速比が得られる。
  • 振動や繰返し荷重によるボルトやナットの緩みを防ぐため、ばね座金や舌付き座金のほか、ダブルナット、スプリングナットなどが使用される。
  • 歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができない。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.正しいです。
ローラーチェーン軸継手は、たわみ軸継手の一種で、2列のローラーチェーンと2個のスプロケットから成り、ピン1本で両軸の連結と分離ができるのが特徴です。

2.正しいです。
全面機械仕上げによるものはバランスが良いため、高速回転を行うところに使用されます。

3.正しいです。
ウォームは、軸にネジを切ったような歯車です。ウォームホイールは、ウォームに直角に噛み合う歯車で、これらをあわせたものをウォームギヤと言います。比較的小型の装置で、ジブクレーンの起伏装置や旋回装置に使用されています。

4.正しいです。
振動や繰返し荷重でボルトやナットは緩みます。そのため、ばね座金や舌付き座金のほか、ダブルナット、スプリングナットなどを使用し、緩みを防止しています。

5.誤りです。
歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、2軸の中心線にずれや傾きがあっても円滑に回転させることができます。




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02

誤っているものは5番です。

5 .歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、一般にキーによって二つの軸のずれや傾きがあっても円滑に動力を伝えるように作られています。

1 .ローラーチェーン軸継手は、2個のスプロケットと、ピンの抜き差しで連結が自由なローラーチェーンで成り立っており、自転車、バイク、フォークリフトなどに使用されています。
2 .全面機械仕上げしたフランジ形固定軸接手は、重量のバランスが良く、高速回転でも振れが生じにくいため、回転が速いところに使用することができます。
3 .ウォームギアは軸に雄ネジのような山が切ってあり、軸を回転させることにより、ウォームギアにかみ合うウォームホイールを回転させることができます。これにより15~50の減速をすることが可能です。
4 .振動や繰り返し荷重によるボルトやナットの緩みを防ぐため、バネ座金などのバネが効いた座金や、ダブルナットなどの2重ロックが用いられています。

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