クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問5 (クレーン及びデリックに関する知識 問5)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問5(クレーン及びデリックに関する知識 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
- かさ歯車はベベルギヤとも呼ばれ、平行な軸間で動力を伝えるために用いられるもので、歯のかみ合いが連続的に行われるので、動力の伝達にむらが少なく、クレーンの減速機用の歯車として最も多く用いられている。
- リーマボルトは、ボルト径が穴径よりわずかに小さく、取付け精度は良いが、横方向にせん断力を受けるため、構造部材の継手に用いることはできない。
- スラスト軸受は、軸の直角方向の荷重を支える軸受である。
- 歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができない。
- フランジ形たわみ軸継手は、二つの軸端に取り付けたフランジをゴムブシュが付いた継手ボルトでつなぎ合わせた構造で、ゴムのたわみ性を利用して、起動及び停止時の衝撃や荷重変化による二軸のわずかなずれや傾きの影響を緩和し、軸の折損や軸受の発熱を防ぐために用いられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
機械要素の用語は「どの向きの荷重を受けるか」「どんな軸の組合せで使うか」「ずれや衝撃にどう対応するか」を押さえると迷いません。
特に、かさ歯車=交差軸、スラスト軸受=軸方向荷重、たわみ継手=ゴムで衝撃緩和、という基本を確実に覚えるのが合格への近道です。
誤りです。
かさ歯車は**交差する軸(多くは直角)**で動力を伝える歯車です。平行軸なら平歯車やはすば歯車が基本です。「最も多い」という断定も不適切です。
誤りです。
リーマボルト(リーマ穴用ボルト)は加工した穴に嵌め合う精密胴径で、横方向のせん断を確実に受けるために構造継手で用います。「小さくする」「使えない」は逆の説明です。
誤りです。
スラスト軸受は軸方向荷重(軸線に沿う荷重)を受けます。直角方向(半径方向)を受けるのはラジアル軸受です。
誤りです。
歯車形軸継手は、外歯車の歯頂にクラウニングを施すことでわずかな芯ずれや角度ずれを許容して円滑に動力を伝える構造です。
正しいです。
ゴムのたわみ性で起動停止時の衝撃を吸収し、小さな芯ずれや角度ずれを緩和して、軸や軸受への負担を減らす目的で用いられます。クレーンの減速機周りでよく使われています。。
かさ歯車=交差軸、スラスト軸受=軸方向荷重、歯車形継手のクラウニング=ずれを許容、リーマボルト=せん断を受ける精密継手、たわみ継手=衝撃緩和。
本試験では、用語の方向・用途の取り違えを狙った出題が多いです。文章の中の一語(平行か交差か、軸方向か直角方向か)に注目して判断してください。
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02
機械要素にかんする問題です。継手や軸受などクレーンに限らず機械関係では重要な内容となっています。
ベベルギヤの説明が異なっており、平行な軸間で動力を伝えるものではなく、互いに交わる2本の軸の間で動力を伝達する場合に使用します。
リーマボルトは、ボルト径が穴径よりわずかに小さいのではなく、わずかに大きいです。
スラスト軸受は、軸の直角方向ではなく長手方向の荷重を支える軸受となります。
歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができる構造となっています。
正しい記述です。
フランジ形たわみ軸継手は、二つの軸端に取り付けたフランジをゴムブシュが付いた継手ボルトでつなぎ合わせた構造で、ゴムのたわみ性を利用して、起動及び停止時の衝撃や荷重変化による二軸のわずかなずれや傾きの影響を緩和し、軸の折損や軸受の発熱を防ぐために用いられます。
それぞれの機械要素の仕組みを理解すれば、異常があった時に何が問題か把握できるようになるので、忘れない様にして下さい。
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