クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問20 (関係法令 問10)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問20(関係法令 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの自主検査及び点検に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
  • 1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。
  • 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければならない。
  • 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。
  • 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。
  • 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。

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この過去問の解説 (2件)

01

デリックの自主検査及び点検に関する問題です。

デリックの自主検査や点検は正しく行わないと故障やトラブルの元になるので、しっかり確認しておきましょう。

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。

正しい記述です。

1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならないと定められています。

選択肢2. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければならない。

正しい記述です。

1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければならないと定められています。

選択肢3. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。

定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を記録して3年間保管する必要がありますが、デリック検査証に記録する義務はありません。

選択肢4. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

正しい記述です。

1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならないとされています。

選択肢5. 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。

正しい記述です。

作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければいけません。

まとめ

デリックの自主検査もクレーンと酷似しているものが多いですが、基本的には作業中のトラブル防止のためなので、しっかり押さえておきましょう。

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02

本問はデリックの定期自主検査(年次・月次)、作業開始前の点検、長期休止後の再開時検査、記録保存の扱いを横断で確認する問題です。
間違いは検査結果の記載先を取り違えたものが多いです。

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。

正しい記述です。
年1回の定期自主検査では荷重試験を行います。例外があるため原則という表現も適切です。
荷重試験の方法は定格荷重相当の荷をつり、つり上げ・旋回・ブーム起伏を定格速度で行うものです。

選択肢2. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければならない。

正しい記述です。
月次の定期自主検査項目にフックやグラブバケット等のつり具の損傷の有無が規定されています。

選択肢3. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。

誤りです。
定期自主検査の結果は「記録して3年間保存」する義務であり、記載先はデリック検査証ではありません。検査証への記載義務は規定されていません。

選択肢4. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

正しい記述です。
1か月をこえる期間使用せず、その間に月次の定期自主検査を行っていないデリックは、使用を再び開始する際に月次項目について自主検査を行います。

選択肢5. 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。

正しい記述です。
作業開始前の点検項目には、ワイヤロープが通っている箇所の状態が明示されています。

まとめ

頻出の落とし穴は二つあります。
第一に、年次の荷重試験の有無や方法を性能検査と混同しないこと。
第二に、定期自主検査の結果の記載先を検査証と取り違えないことです。加えて、長期休止後の再開時検査は再開の際に実施する点も押さえておくと取りこぼしを防げます。

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