クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問22 (原動機及び電気に関する知識 問2)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問22(原動機及び電気に関する知識 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

図のような回路について、AE間に60Vの電圧をかけたときの電流I(A)、電圧E(V)、抵抗R(Ω)の値に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
問題文の画像
  • AB間の電圧の値は48Ⅴである。
  • BC間の電圧の値は12Ⅴである。
  • AE間の抵抗の値は10Ωである。
  • B点を流れる電流の値は6Aである。
  • D点を流れる電流の値は4Aである。

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この過去問の解説 (2件)

01

電流、電圧、抵抗に関する問題です。この問題を解くポイントは合成抵抗を正しく解けるかが重要となっています。

選択肢5. D点を流れる電流の値は4Aである。

BE間の合成抵抗は「和分の積」で求めます。それぞれ代入すると

(3×6)÷(3+6)=2Ω

これで直流回路となるのでAE間の合成抵抗は

8+2=10Ω

それぞれに係る電圧を求めると

AB間の電圧は

60×8÷10=48V

BC間の電圧は

60×2÷10=12V

最後に電流値を求めると

Bの電流値は

48÷8=6A

Dの電流値は

12÷6=2A

したがってこの選択肢の値が不適切となります。

まとめ

合成抵抗の求め方以外にも電流電圧抵抗の公式も忘れないようにしましょう。

参考になった数5

02

図は、A−B間に8Ω、その先で3Ωと6Ωが並列、右端で再び一点にまとまりEへ至る直並列回路です。
手順は、並列部の合成抵抗を求める→全体抵抗→全電流I→各部の電圧と枝電流、の順で確実に計算します。
並列部は3Ωと6Ωの和9に対して積18を用い、18 ÷ 9 = 2Ωとなります。直列合成は8Ωと2Ωの合計で10Ωです。
よって全電流Iは60 ÷ 10 = 6A、並列部にかかる電圧はI × 2 = 12Vです。

選択肢1. AB間の電圧の値は48Ⅴである。

正しいです。
AB間の電圧は全電流6Aが8Ωを流れるので6 × 8 = 48Vです。

選択肢2. BC間の電圧の値は12Ⅴである。

正しいです。
BC間は並列上側の3Ωにかかる電圧で、並列部の電圧と同じです。並列部の電圧はI × 2 = 12Vなので、BC間も12Vです。

選択肢3. AE間の抵抗の値は10Ωである。

正しいです。
AE間の抵抗は、並列部2Ωと8Ωの直列合成で10Ωです。

選択肢4. B点を流れる電流の値は6Aである。

正しいです。
B点を通る電流は全電流Iです。I = 60 ÷ 10 = 6Aです。

選択肢5. D点を流れる電流の値は4Aである。

誤りです。
D点(下側枝)の電流は並列部の電圧12Vが6Ωにかかるので12 ÷ 6 = 2Aです。4Aではありません。

まとめ

直並列の合成を先に固め、全電流Iを出してから各部の電圧と枝電流を求めると、計算ミスを防げます。

とくに、並列の合成は積18と和9を使って18 ÷ 9 = 2Ωにする流れを癖にすると安定します。

参考になった数0