クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問31 (クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問1)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問31(クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

力に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 一直線上に作用する互いに同じ方向を向く二つの力の合力の大きさは、その二つの力の大きさを乗じて求められる。
  • 力の大きさをF、回転軸の中心から力の作用線に下ろした垂線の長さをLとすれば、力のモーメントMは、M=F✕Lで求められる。
  • 物体の一点に二つ以上の力が働いているとき、その二つ以上の力をそれと同じ効果を持つ一つの力にまとめることができる。
  • 多数の力が一点に作用し、つり合っているとき、これらの力の合力は「0」になる。
  • 力の三要素とは、力の大きさ、力の向き及び力の作用点をいう。

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この過去問の解説 (2件)

01

力に関する問題です。

力学でも基礎的な内容なのでしっかり理解しておきましょう。

選択肢1. 一直線上に作用する互いに同じ方向を向く二つの力の合力の大きさは、その二つの力の大きさを乗じて求められる。

一直線上に作用する互いに同じ方向を向く二つの力の合力の大きさは、その二つの力の大きさを乗じるのではなく、二つの和で求められます。

選択肢2. 力の大きさをF、回転軸の中心から力の作用線に下ろした垂線の長さをLとすれば、力のモーメントMは、M=F✕Lで求められる。

正しい記述です。

力の大きさをF、回転軸の中心から力の作用線に下ろした垂線の長さをLとすれば、力のモーメントMは、M=F✕Lで求められます。

選択肢3. 物体の一点に二つ以上の力が働いているとき、その二つ以上の力をそれと同じ効果を持つ一つの力にまとめることができる。

正しい記述です。

物体の一点に二つ以上の力が働いているとき、その二つ以上の力をそれと同じ効果を持つ一つの力にまとめることができます。

選択肢4. 多数の力が一点に作用し、つり合っているとき、これらの力の合力は「0」になる。

正しい記述です。

多数の力が一点に作用し、つり合っているとき、これらの力の合力は「0」になります。

選択肢5. 力の三要素とは、力の大きさ、力の向き及び力の作用点をいう。

正しい記述です。

力の三要素とは、力の大きさ、力の向き及び力の作用点を指します。

まとめ

力のモーメントの公式も良く出題されるので、忘れないようにして下さい。

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02

力の合成とつり合い、モーメントの定義、力の三要素という基礎の確認です。

選択肢1. 一直線上に作用する互いに同じ方向を向く二つの力の合力の大きさは、その二つの力の大きさを乗じて求められる。

不適切です。
一直線上で同方向の二つの力の合力は二つの力の和で求めます。例えば3Nと5Nなら合力は8Nです。乗じて求めることはありません。

 

選択肢2. 力の大きさをF、回転軸の中心から力の作用線に下ろした垂線の長さをLとすれば、力のモーメントMは、M=F✕Lで求められる。

適切です。
力のモーメントはM=F×Lで求めます。Fは力、Lは回転軸から力の作用線に下ろした垂線の長さです。

選択肢3. 物体の一点に二つ以上の力が働いているとき、その二つ以上の力をそれと同じ効果を持つ一つの力にまとめることができる。

適切です。
ひとつの点に同時に働く複数の力は、同等の効果を持つ一本の合力にまとめられます。

選択肢4. 多数の力が一点に作用し、つり合っているとき、これらの力の合力は「0」になる。

適切です。
一点に作用する多数の力がつり合っているとき、合力は0になります。

 

選択肢5. 力の三要素とは、力の大きさ、力の向き及び力の作用点をいう。

適切です。
力の三要素は大きさ、向き、作用点です。

 

まとめ

一直線上で同方向の合力は和、逆方向なら差、モーメントは M=F×L、つり合いなら合力0、力の三要素は大きさ・向き・作用点。
これを覚えておけば他のモーメントの問題にも活かせるので優先的に学習しましょう。

 

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