クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問35 (クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問5)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問35(クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

物体の運動に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 物体の運動の「速い」、「遅い」の程度を示す量を速さといい、単位時間に物体が移動した距離で表す。
  • 等速運動とは、速度が変わらず、どの時刻をとっても同じ速度である運動をいう。
  • 物体が一定の加速度で加速し、その速度が10秒間に10m/sから35m/sになったときの加速度は、2.5m/s2である。
  • 運動している物体には、外から力が作用しない限り、静止している状態に戻ろうとする性質があり、この性質を慣性という。
  • 物体が円運動をしているとき、遠心力は、向心力に対して力の大きさが等しく方向が反対である。

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この過去問の解説 (2件)

01

物体の運動に関する問題です。

理屈を理解すればすぐに解けるようになるので、一つ一つ確認していきましょう。

選択肢1. 物体の運動の「速い」、「遅い」の程度を示す量を速さといい、単位時間に物体が移動した距離で表す。

正しい記述です。

物体の運動の「速い」、「遅い」の程度を示す量を速さといい、単位時間に物体が移動した距離で表します。

選択肢2. 等速運動とは、速度が変わらず、どの時刻をとっても同じ速度である運動をいう。

正しい記述です。

等速運動とは、速度が変わらず、どの時刻をとっても同じ速度である運動を指します。

選択肢3. 物体が一定の加速度で加速し、その速度が10秒間に10m/sから35m/sになったときの加速度は、2.5m/s2である。

正しい記述です。

物体が一定の加速度で加速し、その速度が10秒間に10m/sから35m/sになったときの加速度は、2.5m/s2となります。

(35-10)÷10=2.5です。

選択肢4. 運動している物体には、外から力が作用しない限り、静止している状態に戻ろうとする性質があり、この性質を慣性という。

慣性とは、運動している物体には、外から力が作用しない限り、同一の運動の状態を続けようとする性質があります。

選択肢5. 物体が円運動をしているとき、遠心力は、向心力に対して力の大きさが等しく方向が反対である。

正しい記述です。

物体が円運動をしているとき、遠心力は、向心力に対して力の大きさが等しく方向が反対となります。

まとめ

加速度を求める問題も出題される事が多いので、解き方は覚えておきましょう。

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02

物体の運動の基礎事項を確認する問題です。
速さと速度の区別、等速運動の意味、等加速度の計算、慣性の正しい定義、円運動での向心力と遠心力の関係を押さえれば判断できます。
誤りは「慣性」を静止に戻る性質と説明しているものです。

選択肢1. 物体の運動の「速い」、「遅い」の程度を示す量を速さといい、単位時間に物体が移動した距離で表す。

適切です。
速さは単位時間当たりに進む距離で表します。

選択肢2. 等速運動とは、速度が変わらず、どの時刻をとっても同じ速度である運動をいう。

適切です。
等速運動は速度が時間によらず一定である運動をいいます。速度が一定なので進行方向も一定で、等速直線運動になります。

 

選択肢3. 物体が一定の加速度で加速し、その速度が10秒間に10m/sから35m/sになったときの加速度は、2.5m/s2である。

適切です。
加速度はa=速度の変化量÷時間
で求めます。速度は10m/sから35m/sへ変化しており、変化量は25m/sです。
よってa=25÷10=2.5m/s2です。

選択肢4. 運動している物体には、外から力が作用しない限り、静止している状態に戻ろうとする性質があり、この性質を慣性という。

不適切です。
慣性は外力が働かない限り運動の状態を保ち続ける性質です。静止に戻ろうとする性質ではありません。静止していれば静止を、運動していれば等速直線運動を保ちます。

選択肢5. 物体が円運動をしているとき、遠心力は、向心力に対して力の大きさが等しく方向が反対である。

適切です。
円運動では向心力が中心向きに働きます。遠心力はそれと大きさが等しく向きが反対の慣性力として扱われます。

 

まとめ

不適切なのは慣性の説明です。
速さ=距離÷時間、等速運動=速度一定
等加速度では a=変化量÷時間
慣性は「状態を保つ性質」
円運動では向心力と遠心力が等しく反対向きという型で整理しておくと取りこぼしません。

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