クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問36 (クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問6)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問36(クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

物体に働く摩擦力に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると大きい。
  • 物体が他の物体に接触しながら運動しているときに働く摩擦力を、運動摩擦力という。
  • 他の物体に接触し、その接触面に沿う方向の力が作用している物体が静止しているとき、接触面に働いている摩擦力を静止摩擦力という。
  • 物体に働く最大静止摩擦力は、運動摩擦力より大きい。
  • 静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ✕Nで求められる。

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この過去問の解説 (2件)

01

物体に働く摩擦力に関する問題です。

公式なども含めて基本的な内容なので、確実に理解しておきましょう。

選択肢1. 円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると大きい。

円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると大きいのではなく、小さいです。

選択肢2. 物体が他の物体に接触しながら運動しているときに働く摩擦力を、運動摩擦力という。

正しい記述です。

物体が他の物体に接触しながら運動しているときに働く摩擦力を、運動摩擦力といいます。

選択肢3. 他の物体に接触し、その接触面に沿う方向の力が作用している物体が静止しているとき、接触面に働いている摩擦力を静止摩擦力という。

正しい記述です。

他の物体に接触し、その接触面に沿う方向の力が作用している物体が静止しているとき、接触面に働いている摩擦力を静止摩擦力といいます。

選択肢4. 物体に働く最大静止摩擦力は、運動摩擦力より大きい。

正しい記述です。

物体に働く最大静止摩擦力は、運動摩擦力より大きいです。

選択肢5. 静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ✕Nで求められる。

正しい記述です。

静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ✕Nで求められます。

まとめ

静止摩擦力の公式は実際に数値を代入して解く問題も出題されるので、忘れないようにしましょう。

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02

摩擦は用途別に静止摩擦力と運動摩擦力、機構別に滑り摩擦と転がり摩擦を区別して考えます。
一般に転がり摩擦は滑り摩擦より非常に小さく、最大静止摩擦力は運動摩擦力より大きいという関係を押さえれば判断できます。

選択肢1. 円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると大きい。

不適切です。
円柱状物体の移動で生じる転がり摩擦力は、同条件の滑り摩擦力より小さいのが通常です。したがって「転がり摩擦力の方が大きい」という記述は誤りです。

 

選択肢2. 物体が他の物体に接触しながら運動しているときに働く摩擦力を、運動摩擦力という。

適切です。
他の物体に接触しながら相対運動しているときに働く摩擦力を運動摩擦力といいます。

選択肢3. 他の物体に接触し、その接触面に沿う方向の力が作用している物体が静止しているとき、接触面に働いている摩擦力を静止摩擦力という。

適切です。
接触面に沿う方向に力が加わっているのに物体が静止しているとき、その接触面に働く摩擦力は静止摩擦力です。

 

選択肢4. 物体に働く最大静止摩擦力は、運動摩擦力より大きい。

適切です。
最大静止摩擦力は一般に運動摩擦力より大きい関係にあります。動き出す直前が最も大きく、その後は小さくなります。

 

選択肢5. 静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ✕Nで求められる。

適切です。
最大静止摩擦力はF=μ×Nで表されます。
ここでμは静止摩擦係数、Nは接触面の垂直力です。

 

まとめ

以下の二つがポイントになります。
転がり摩擦は小さい、最大静止摩擦力は運動摩擦力より大きい。
式はF(最大静止摩擦力)=μ(静止摩擦係数)×N(接触面の垂直力)

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