クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問39 (クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問9)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問39(クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

天井から垂直につるした直径2cmの丸棒の先端に質量200kgの荷をつり下げるとき、丸棒に生じる引張応力の値に最も近いものは次のうちどれか。
ただし、重力の加速度は9.8m/s2とし、丸棒の質量は考えないものとする。
  • 2N/mm2
  • 3N/mm2
  • 6N/mm2
  • 8N/mm2
  • 9N/mm2

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この過去問の解説 (2件)

01

引張応力に関する問題です。

この問題でも公式を覚える事は大前提として、意外と断面積の値を合わせる点を忘れがちになるので注意が必要です。

選択肢3. 6N/mm2

引張応力は引張荷重÷断面積で求めます。cmからmmに変換する点に注意してそれぞれ代入すると

200×9.8÷(10×10×3.14)=約6N/mm2となるので、この選択肢の値が適切となります。

まとめ

公式さえ覚えておけばすぐに解ける問題なので、頭に入れておきましょう。

参考になった数2

02

求めたいのは丸棒に発生する引張応力です。
基本式は 
応力σ=荷重W÷断面積A 
です。
荷重は 
W=m×g
断面積は丸棒の円断面 A=π×r² 
で求めます。

選択肢1. 2N/mm2

2N/mm2ではありません。
計算値は約6.24N/mm2であり、小さすぎます。

 

選択肢2. 3N/mm2

3N/mm2ではありません。
計算値は約6.24N/mm2で、小さすぎます。

選択肢3. 6N/mm2

正しいです。
6N/mm2が最も近い値です。
直径2cmなので半径r=10mm、A=π×10²=100πmm2
荷重W=200×9.8=1960N。
よって σ=1960÷(100π)=約6.24N/mm2 です。

選択肢4. 8N/mm2

8N/mm2ではありません。
計算値約6.24N/mm2より大きすぎます。

 

選択肢5. 9N/mm2

9N/mm2ではありません。計算値約6.24N/mm2より大きすぎます。

 

まとめ

①荷重W=m×g
②円断面A=π×r²
③σ=W÷A
今回は
r=10mm、A=100πmm2、W=1960Nより σ≒6.24N/mm2 となり、最も近いのは6N/mm2です。

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