建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第48回(平成30年度(2018年))
問131 (給水及び排水の管理 問131)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第48回(平成30年度(2018年)) 問131(給水及び排水の管理 問131) (訂正依頼・報告はこちら)

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ループ通気管は、排水横枝管に接続された最上流の器具排水管の上流の位置から立ち上げて、通気立て管へ接続する。
  • 敷地排水管の直管が長い場合には、管内径の120倍を超えない範囲内に排水ますを設置する。
  • 排水槽の底部のこう配面には、点検歩行を容易にするため階段を設ける。
  • 排水管径が100mm以下の掃除口の大きさは、排水管と同一径とする。
  • 寒冷地における敷地排水管は、凍結深度より深く埋設する。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「ループ通気管は、排水横枝管に接続された、

最上流の器具排水管の上流の位置から立ち上げて、

通気立て管へ接続する。」です。

 

この問題は、排水通気設備の設計に関するものです。 

排水通気設備は、排水時に配管内の気圧変動による封水破壊を防ぎ、

悪臭や害虫の侵入を抑制するため重要です。

通気管の種類には様々ありますが、それぞれに設置条件や接続位置に細かい規定があります。

丁寧に理解しましょう。

選択肢1. ループ通気管は、排水横枝管に接続された最上流の器具排水管の上流の位置から立ち上げて、通気立て管へ接続する。

不適当です。ループ通気管は、複数の器具排水管が接続された排水横枝管に対して、

「最下流」の器具排水管の下流側から立ち上げて、

通気立て管に接続するのが正しい設置方法です。

最上流から立ち上げると、下流側の通気が不十分となり、

排水時に負圧が発生して封水が破られるリスクが高まります。

選択肢2. 敷地排水管の直管が長い場合には、管内径の120倍を超えない範囲内に排水ますを設置する。

正しいです。排水管が長くなると、管内の通気や清掃性が低下し、

詰まりや臭気の原因になります。

管内径の120倍以内の距離ごとに排水ますを設けることで、

点検・清掃が容易になり、排水機能の維持が可能になります。

選択肢3. 排水槽の底部のこう配面には、点検歩行を容易にするため階段を設ける。

正しいです。排水槽の底部はこう配がついており、

点検や清掃時に作業員が安全に歩行できるよう階段を設けるのが望ましいです。

傾斜面に直接立ち入ると滑落の危険があるため、

階段設置により作業性と安全性を確保する設計が正しいです。

作業者に寄り添った設計です。

選択肢4. 排水管径が100mm以下の掃除口の大きさは、排水管と同一径とする。

正しいです。掃除口は管内の点検や清掃を行うための開口部です。

排水管径が100mm以下の場合は、掃除口も同一径とすることで、

清掃器具の挿入や作業がスムーズに行うことができます。

管径と掃除口径が一致していることで、機能性と施工性が両立できます。

選択肢5. 寒冷地における敷地排水管は、凍結深度より深く埋設する。

正しいです。寒冷地では地中の温度が低く、

冬季に地表近くの水道管や排水管が凍結する恐れがあります。

これを防ぐため、敷地排水管は凍結深度より深く埋設する必要があります。

凍結による破損や漏水を防ぐための基本的な設計です。

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