建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問46 (空気環境の調整 問46)
問題文
下の図は、外壁の断面図上に、冬期暖房時の壁内定常温度分布を示している。この図に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問46(空気環境の調整 問46) (訂正依頼・報告はこちら)
下の図は、外壁の断面図上に、冬期暖房時の壁内定常温度分布を示している。この図に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

- 温度分布はAとなり、壁内結露の防止のためにイに防湿層を設けることは有効である。
- 温度分布はBとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である。
- 温度分布はCとなり、壁内結露の防止のためにイに防湿層を設けることは有効である。
- 温度分布はAとなり、壁内結露の防止のためにアに防湿層を設けることは有効である。
- 温度分布はCとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も適当なのは「温度分布はCとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である」です。
図には木材部分の外側(室外側)から断熱材、そして室内側へと壁が構成されていて、A・B・Cの3種類の温度変化曲線が示されています。冬期暖房時には、室外が低温、室内が高温なので、壁の中を通るにつれ温度が上がっていきます。
●A・B・Cの違い
木材や断熱材の性能・配置によって、壁の中での温度上昇の仕方(勾配)が変わります。図のCのように、室外側が特に低温になり、室内側に近づくにつれて急激に温度が上がる分布は、断熱材がしっかり働いている場合に多いとされます。
●防湿層を設ける理由
室内の湿気が壁の内部に侵入して冷やされると、水蒸気が結露してしまうおそれがあります。これを防ぐために、防湿層は室内(暖かい側)寄りに設けることが効果的です。暖かく湿度の高い空気が壁内部に入りにくくなるので、結露リスクが下がります。
●温度分布がCになっている場合、壁の中の断熱が十分に機能し、室内側ほど温度が高い状態を保ちやすくなります。ここで室内側近く(図中の「ウ」)に防湿層を設けることで、室内の湿気が壁内に到達しにくくする対策が有効になります。
そのため、「温度分布はCとなり、壁内結露の防止のためにウに防湿層を設けることは有効である」が最も適当です。
正解です。
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