建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問61 (空気環境の調整 問61)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問61(空気環境の調整 問61) (訂正依頼・報告はこちら)

暖房時における空気調和システムを図−Aに示す。図−Bは、図−Aのa〜eにおける空気の状態変化を湿り空気線図上に表したものである。図−Aのdに相当する図−B中の状態点は、次のうちどれか。
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この過去問の解説 (1件)

01

図−Aは、暖房時の空気調和システムを示しています。外気(a)がエアフィルタを通過し、冷却器(b)、加熱器(c)、加湿器を経て、送風機により室内へ送られる流れになっています。

図−Bは、この空気の状態変化を湿り空気線図上に示したものです。湿り空気線図では、横軸が乾球温度(空気の温度)、縦軸が絶対湿度(空気中の水分量)を表しています。飽和曲線に近づくほど空気は湿り、遠ざかるほど乾燥しています。

 

状態変化の考察

外気(a)
外気は通常、温度が低く、湿度もそれほど高くありません。図−Bの「オ」に相当すると考えられます。

冷却器通過後(b)
冷却器では温度が下がるため、状態点は左方向に移動します。ただし、湿度は大きく変化しません。図−Bの「エ」に対応すると考えられます。

加熱器通過後(c)
加熱器を通過すると温度が上昇し、乾球温度が上がります。湿度は変化しないため、横方向に移動します。図−Bの「ウ」に相当すると考えられます。

加湿器通過後(d)
加湿器では水分が加えられ、絶対湿度が増加します。このため、状態点は右上方向に移動します。図−Bの「ア」が該当すると考えられます。

室内(e)
室内では空気が循環しながら使用されるため、大きな変化はありませんが、多少の湿度低下や温度低下が考えられます。図−Bの「イ」に相当する可能性があります。

選択肢1. ア

吹出口(d)では、加湿器を通過した直後の状態であり、温度が上がり、湿度も増加しているため、湿り空気線図上では「ア」の位置に対応します。

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