建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問133 (給水及び排水の管理 問134)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問133(給水及び排水の管理 問134) (訂正依頼・報告はこちら)

排水設備とグリース阻集器の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 通気管は、1年に1回程度、定期的に、系統ごとに異常がないか点検・確認をする。
  • グリース阻集器のグリースは、7〜10日に1回の間隔で除去する。
  • ロッド法による排水管の清掃には、最大30mの長さにつなぎ合わせたロッドが用いられる。
  • スネークワイヤ法は、排水立て管の清掃に使用する場合では、長さ20m程度が限界である。
  • 高圧洗浄による排水管の清掃では、0.5〜3MPaの圧力の水を噴射させて洗浄する。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは「高圧洗浄による排水管の清掃では、0.5〜3MPaの圧力の水を噴射させて洗浄する。」です。
排水管の高圧洗浄では、おおむね7〜15MPa程度の圧力を使うのが一般的です。0.5〜3MPa(5〜30bar)は低すぎて、堆積物の除去力が不足します。

選択肢1. 通気管は、1年に1回程度、定期的に、系統ごとに異常がないか点検・確認をする。

適切です。通気不良は封水切れや臭気逆流につながります。年1回程度の系統点検は妥当です。

選択肢2. グリース阻集器のグリースは、7〜10日に1回の間隔で除去する。

適切です。グリースは放置すると悪臭・詰まりの原因になります。週1回前後の除去は実務でよく行われます(使用量により頻度調整)。

選択肢3. ロッド法による排水管の清掃には、最大30mの長さにつなぎ合わせたロッドが用いられる。

適切です。ロッドを継ぎ足して数十メートル規模まで到達させる清掃方法で、30m程度は実務上の範囲内です。

選択肢4. スネークワイヤ法は、排水立て管の清掃に使用する場合では、長さ20m程度が限界である。

適切です。ワイヤは曲がりや抵抗で到達距離に限界が出やすく、20m前後がひとつの目安になります。より長距離は他工法を検討します。

選択肢5. 高圧洗浄による排水管の清掃では、0.5〜3MPaの圧力の水を噴射させて洗浄する。

不適切です。排水管洗浄に用いる高圧水は、一般に7〜15MPa程度(案件やノズルにより前後)を使います。0.5〜3MPaでは洗浄力が不足し、付着物の除去が不十分になりがちです。

まとめ

保守管理では、通気の定期点検グリース阻集器のこまめな清掃管内状況に合った清掃工法の選択が大切です。特に高圧洗浄の圧力設定は効果に直結します。適切な圧力帯(おおむね7〜15MPa)を押さえておくと、今回のような数値のひっかけに対応しやすくなります。

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