建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問134 (給水及び排水の管理 問135)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問134(給水及び排水の管理 問135) (訂正依頼・報告はこちら)

大便器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 大便器の給水方式には、タンク式、洗浄弁式、専用洗浄弁式がある。
  • 大便器の洗浄水量は、JIS A5207において、I形は8.5L以下と区分されている。
  • 大便器洗浄弁が接続する給水管の管径は13mmとする。
  • 大便器の取り付け状態は、6カ月に1回、定期に点検する。
  • 大便器の節水型洗浄弁は、ハンドルを押し続けても、標準吐出量しか吐水しない機能を有している。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは「大便器洗浄弁が接続する給水管の管径は13mmとする。」です。
洗浄弁式は一度に多くの水を短時間で流すため、給水管は一般に25mm程度を確保します。13mmでは流量が不足しやすく、適切ではありません。

選択肢1. 大便器の給水方式には、タンク式、洗浄弁式、専用洗浄弁式がある。

妥当です。タンク式(貯水→重力洗浄)と、洗浄弁式(水道圧で直結洗浄)があり、用途や器具に合わせた専用洗浄弁も用いられます。

選択肢2. 大便器の洗浄水量は、JIS A5207において、I形は8.5L以下と区分されている。

妥当です。JISの区分では、洗浄水量の区別があり、I形は8.5L以下とされています(他に6.5L4.8Lなどの区分もあります)。

選択肢3. 大便器洗浄弁が接続する給水管の管径は13mmとする。

不適当です。洗浄弁式は瞬時に大流量が必要なため、25mm程度の管径が一般的です。13mmでは圧力損失が大きく、洗浄不良の原因になります。

選択肢4. 大便器の取り付け状態は、6カ月に1回、定期に点検する。

妥当です。取付けボルトの緩み、シール部の漏れ、ガタつきなどは半期ごとの点検で早めに発見し、事故や漏水を防ぎます。

選択肢5. 大便器の節水型洗浄弁は、ハンドルを押し続けても、標準吐出量しか吐水しない機能を有している。

妥当です。定量吐水(押し続け防止)の機能により、無駄流しを防止し、節水効果を確保します。

まとめ

ポイントは洗浄弁式は大流量を一気に流す=配管を太めにという基本です。
あわせて、JISの水量区分定期点検の必要性節水弁の定量吐水機能を押さえておくと、選択肢の良し悪しを確実に見分けられます。

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