建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問135 (給水及び排水の管理 問136)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問135(給水及び排水の管理 問136) (訂正依頼・報告はこちら)

衛生器具等の清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 陶器製の衛生器具に湯を使用する場合、熱湯を直接注ぐと割れることがある。
  • プラスチック製の衛生器具は、水やぬるま湯に浸した柔らかい布を絞って拭く。
  • ステンレス製の衛生器具に付いた脂汚れは、中性洗剤を付けたスポンジなどで洗い、洗剤分を完全に洗い落とす。
  • ほうろう鉄器製の衛生器具に付いた水あかや鉄錆等の汚れは、金属タワシでこすりとる。
  • 洗面所の鏡に付いた水分をそのままにしておくと表面に白い汚れが付きやすいので、乾いた布でこまめに拭き取る。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは「ほうろう鉄器製の衛生器具に付いた水あかや鉄錆等の汚れは、金属タワシでこすりとる。」です。
ほうろう(琺瑯)は表面がガラス質です。金属タワシでこすると傷がつき、光沢低下やサビの原因になります。やわらかいスポンジ+中性洗剤や、研磨力の弱いクレンザーを使います。

選択肢1. 陶器製の衛生器具に湯を使用する場合、熱湯を直接注ぐと割れることがある。

適切です。急な温度差(熱衝撃)でひび割れの恐れがあります。ぬるま湯から使うなど、温度変化をゆるやかにします。

選択肢2. プラスチック製の衛生器具は、水やぬるま湯に浸した柔らかい布を絞って拭く。

適切です。硬いブラシ・強い溶剤・研磨剤傷や白化の原因です。やわらかい布やスポンジで優しく拭きます。

選択肢3. ステンレス製の衛生器具に付いた脂汚れは、中性洗剤を付けたスポンジなどで洗い、洗剤分を完全に洗い落とす。

適切です。中性洗剤で油分を落としてから十分にすすぐと、水跡・くもりを防げます。仕上げ拭きで水滴を残さないのも有効です。

選択肢4. ほうろう鉄器製の衛生器具に付いた水あかや鉄錆等の汚れは、金属タワシでこすりとる。

不適切です。ガラス質のほうろう面は傷つきやすいため金属タワシ・硬い研磨剤は不可です。中性洗剤や弱いクレンザー+やわらかいスポンジ、水あかにはクエン酸系などを用います。

選択肢5. 洗面所の鏡に付いた水分をそのままにしておくと表面に白い汚れが付きやすいので、乾いた布でこまめに拭き取る。

適切です。白い汚れの正体は水道水中のミネラル成分(スケール)です。水滴を残さないことで付着を防げます。

まとめ

素材ごとにしてよい道具・避ける道具があります。

陶器:熱衝撃に注意。

プラスチック:柔らかい布・中性洗剤、溶剤・研磨は避ける。

ステンレス:中性洗剤で洗い、よくすすいで拭き上げ。

ほうろう金属タワシNG、やさしい洗浄で。

水滴を残さず拭く
このポイントを押さえると、素材を傷めずに清掃できます。

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