建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問139 (給水及び排水の管理 問140)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問139(給水及び排水の管理 問140) (訂正依頼・報告はこちら)
- プールの循環ろ過の取水口には、吸い込み事故を未然に防止するための安全対策を施す。
- 厨房機器の材質は、吸水性がなく、耐水性・耐食性を持つものとする。
- 水景施設への上水系統からの補給水は、必ず吐水口空間を設けて間接的に給水する。
- 水景施設における維持管理としては、貯水部や流水部の底部や側壁に沈殿・付着した汚泥等の除去も必要である。
- オーバフロー方式による浴槽循環ろ過設備の循環水は、浴槽水面より高い位置から浴槽に供給する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは「オーバフロー方式による浴槽循環ろ過設備の循環水は、浴槽水面より高い位置から浴槽に供給する。」です。
オーバフロー方式では、循環水はふつう浴槽の底部や側壁の低い位置から静かに戻すのが基本です。水面より高い位置から落とすと飛沫が増え、レジオネラ対策や温度むらの面で不利になるため不適当です。
適切です。 吸い込み防止のために格子カバーの設置、二口以上の分散吸込み、流速の上限管理、容易に外れない固定などの対策を行います。これらははさまれ・巻き込まれ事故の防止に有効です。
適切です。 厨房は水・油・洗剤・酸や塩分にさらされます。吸水しにくく腐食しにくい材質(例:ステンレス)は清掃性が高く、衛生管理にも有利です。
適切です。 逆流防止(逆サイフォン防止)のための空間離隔(エアギャップ)は基本です。これにより上水側への逆流汚染を防げます。直接接続は衛生上のリスクが高まります。
適切です。 水景は藻やバイオフィルムが付きやすく、沈殿物も溜まりやすいです。定期的な堆積物除去・洗浄・消毒は水質悪化や臭気、微生物増殖の防止に必要です。
不適切です。 オーバフロー方式では上縁から余剰水を越流させて回収しますが、循環水の戻しは底部や低い側壁ノズルから行い、浴槽内の温度・薬剤濃度を均一化します。高い位置から落とすと飛沫・エアロゾルが増え、レジオネラ対策や快適性の点で望ましくありません。
ポイントは次の3つです。
安全対策と逆流防止は、水を扱う設備の基本です(吸い込み防止・エアギャップ)。
衛生的な材質と定期清掃が、微生物の増殖や水質悪化を防ぎます。
浴槽の循環水は低い位置から静かに戻すのが基本で、高所からの注水は飛沫増・温度むらにつながるため不適当です。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問138)へ
第51回(令和3年度(2021年)) 問題一覧
次の問題(問140)へ