建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問144 (清掃 問145)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問144(清掃 問145) (訂正依頼・報告はこちら)
- アクリル板のほこりは、載っているだけの状態である。
- 湿ったタオルでしみの部分を軽くこすり、タオルに汚れが付着すれば水溶性のしみである。
- ほこりは、長期間放置しても除去のしやすさは変わらない。
- ダストコントロール法は、水溶性の汚れも除去できる。
- ダストクロス法は、油分による床面への弊害が多い。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も適当なのは「湿ったタオルでしみの部分を軽くこすり、タオルに汚れが付着すれば水溶性のしみである。」です。
水だけで汚れがタオルへ移るなら、水に溶ける成分(例:砂糖・塩・飲料の成分など)が主な原因と考えられます。油性のしみは水だけでは落ちにくく、中性洗剤や有機溶剤が必要になることが多いです。
不適切です。 アクリルは静電気を帯びやすく、ほこりが吸着されます。単に「載っているだけ」ではなく、帯電による付着が起きやすいため、帯電防止剤の使用や湿式拭きが有効です。
適切です。 水だけで移る=水溶性のしみと判断できます。飲み物、汗、砂糖・塩分由来の汚れは水で再溶解→転写します。一方、油性のしみは水では移りにくいため、洗剤や溶剤の選択が必要です。
不適切です。 放置すると湿気や油分と結びついて固着し、塊状の汚れになります。早めの除じんが清掃効率を高める基本です。
不適切です。 ダストコントロール法は、処理剤を含ませたモップやクロスで粉じんを効率よく回収する乾式除じんが中心です。しみなどの水溶性汚れの除去は目的外で、湿式拭きや洗剤洗浄が必要です。
不適切です。 ダストクロスは微量の処理剤でほこりを絡め取る方法で、正しい運用なら弊害は多くありません。ただし過剰な処理剤や不適合な床材では滑り・再汚染を招くため、適切な選定と量の管理が重要です。
清掃のポイントは、汚れの性質を見分けて方法を選ぶことです。
水で移る汚れ=水溶性(湿式で対応)、水で移らない汚れ=油性(洗剤や溶剤が必要)。
粉じんは早期除去が大切。放置すると固着して落ちにくくなります。
ダストコントロールやダストクロスは乾式の除じんが目的で、しみ除去は別手段です。
この考え方から、水でタオルに移れば水溶性という見分け方が最も適当です。
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