建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問145 (清掃 問146)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問145(清掃 問146) (訂正依頼・報告はこちら)

カーペット清掃用機械に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ドライフォーム方式の洗浄機は、洗剤液を泡にし、縦回転ブラシで洗浄する。
  • カーペットスイーパは、パイル内部のほこりを除去する。
  • スチーム洗浄機は、カーペットのしみ取りに使われる。
  • 真空掃除機は、電動ファンによって機械内部に空気の低圧域を作り、ほこりを吸引する構造である。
  • エクストラクタは、カーペットのシャンプークリーニング後のすすぎ洗いに使用される。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「カーペットスイーパは、パイル内部のほこりを除去する。」です。
カーペットスイーパは手押しのブラシで表面のごみを集める道具で、吸引力がありません。そのためパイル(繊維の奥)に入りこんだほこりは取りにくいです。内部の除じんには真空掃除機やエクストラクタが適しています。

選択肢1. ドライフォーム方式の洗浄機は、洗剤液を泡にし、縦回転ブラシで洗浄する。

適切です。 ドライフォームは洗剤をきめ細かい泡にしてブラシで掻き込む方式です。泡を使うので乾きが早く再汚染もしにくいのが特長です(ブラシの構造は機種差がありますが、泡で洗う点が本質です)。

選択肢2. カーペットスイーパは、パイル内部のほこりを除去する。

不適切です。 スイーパは表面の紙くず・砂粒などの軽いごみを素早く集める道具で、奥のほこりを吸い上げる機能はありません。内部の除じんには真空掃除機(ビーターバー付き等)を使います。

選択肢3. スチーム洗浄機は、カーペットのしみ取りに使われる。

適切です。 高温蒸気や高温水の作用で油分やたんぱく汚れを浮かせしみの分解・転写に有効です。素材の耐熱性や色落ちには事前テストが必要です。

選択肢4. 真空掃除機は、電動ファンによって機械内部に空気の低圧域を作り、ほこりを吸引する構造である。

適切です。 電動ファン(ブロワ)で圧力差をつくり吸引します。フィルタや集じん袋で粉じんを捕集し、パイル内部のほこりも除去できます。

選択肢5. エクストラクタは、カーペットのシャンプークリーニング後のすすぎ洗いに使用される。

適切です。 エクストラクタは洗浄液や清水を噴射→同時にバキューム回収します。シャンプー後の残留洗剤をすすいで回収するのに有効です。

まとめ

ポイントは「機器ごとの役割」です。

表面ごみの素早い回収=スイーパパイル内部の除じん=真空掃除機

泡で低湿洗浄=ドライフォーム高温でのしみ対応=スチーム

すすぎ・回収=エクストラクタ
この整理から、スイーパがパイル内部のほこりを除去するという記述は不適当と判断できます。

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