建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問146 (清掃 問147)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問146(清掃 問147) (訂正依頼・報告はこちら)
- 剥離剤は、酸の作用で、樹脂床維持剤の皮膜を溶解する。
- フロアポリッシュは、物理的・化学的方法により、容易に除去できない。
- 剥離剤の使用後は、すすぎ拭きを十分に行ってから、樹脂床維持剤を再塗布する。
- フロアオイルは、主に表面加工された木質系床材の保護のために用いられる。
- 床維持剤には、乳化性フロアポリッシュが多く使われている。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も適当なのは「剥離剤の使用後は、すすぎ拭きを十分に行ってから、樹脂床維持剤を再塗布する。」です。
剥離作業の後は、アルカリ分や旧皮膜の残りをしっかり除去しないと、新しい皮膜の密着不良・白化・ムラが起きやすくなります。十分なすすぎ拭き(必要に応じて中和)をしてから再塗布するのが基本です。
不適切です。 樹脂ワックス(アクリル系など)の剥離には、アルカリ性の剥離剤が一般的です。酸ではなく、アルカリの作用で皮膜を分解・分散させて除去します。
不適切です。 フロアポリッシュ(樹脂床維持剤)は、専用の剥離剤(化学的)とパッドによる攪拌(物理的)を組み合わせれば除去できます。むしろ適切に剥がせることを前提としたメンテナンス材です。
適切です。 剥離後に清水で十分にすすぎ、アルカリ分や汚濁液を除去します。残留があると再塗布の密着不良・白化・再汚染の原因になります。乾燥確認→必要に応じシーラー→ポリッシュ塗布の順で仕上げます。
不適切です。 フロアオイルは木に浸透させて保護する仕上げで、無塗装やオイル仕上げの木床に適します。ウレタン塗装などの表面加工が強い床には浸透しにくく、保護効果が得られません。
やや紛らわしい表現です。 一般清掃の現場では水性乳化タイプの樹脂ポリッシュが主流ですが、設問は「最も適当なもの」を1つ選ぶ形式です。上記の選択肢(剥離後の十分なすすぎ)が手順として必須であり、より確実に正解と言えます。
ポイント①:剥離後は十分なすすぎ(必要なら中和)→乾燥→再塗布。 ここを怠ると密着不良や白化が起きます。
ポイント②:剥離はアルカリ系が基本。 「酸で溶かす」は誤りです。
ポイント③:材と剤の相性。 フロアオイルは浸透系なので、表面塗装が強い木床には不向きです。
この考え方で整理すると、剥離後に十分すすぐという選択肢が最も適当です。
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