建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問147 (清掃 問148)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問147(清掃 問148) (訂正依頼・報告はこちら)
- 床維持剤の黒ずみが生じてきたら、床維持剤の剥離作業をし、再塗布する。
- 塩化ビニルシートは、床維持剤の密着性に優れる。
- 日常清掃では、ダストモップを用いて、土砂やほこりを除去する。
- 塩化ビニルタイルは、可塑剤を含む。
- ゴム系床材は、剥離剤によって変色やひび割れ等を生じることがある。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは「塩化ビニルシートは、床維持剤の密着性に優れる。」です。
塩化ビニルシートには工場出荷時の表面コーティング(UR・UV・ノンワックス処理等)があるものが多く、また可塑剤の影響で床維持剤が密着しにくい場合があります。したがって一律に「密着性に優れる」とは言えません。
適切です。 黒ずみが皮膜内に入り込んで通常洗浄で回復しない状態では、剥離→再塗布で仕上がりを復元します。軽度ならトップスクラブ→リコートで対応しますが、重度汚染や重層劣化では剥離が有効です。
不適切です。 ノンワックス系シートや強い表面加工があると密着不良・はじき・白化が起きやすいです。事前テスト・下地処理(洗浄・プライマー等)が必要になることがあります。
適切です。 弾性床材は細かな砂で傷がつきやすいため、**こまめな除じん(ダストモップ・掃除機)**が基本です。
適切です。 一般にPVC樹脂+可塑剤+充填材で成形されます。製品差はありますが、可塑剤配合が前提のタイルが多いです。
適切です。 強アルカリ・溶剤分に敏感で、変色・軟化・ひび割れの恐れがあります。希釈・パッチテスト・適合薬剤の選定が重要です。
ポイントは「材質ごとの相性と手順の使い分け」です。
塩ビシートは一律に密着良好ではない(表面加工・可塑剤の影響)。
黒ずみ対策は段階対応:軽度は洗浄→リコート、重度は剥離→再塗布。
日常は除じんの徹底、ゴム床は薬剤選定に注意。
この整理から、「塩化ビニルシートは密着性に優れる」と断定する記述が最も不適当と判断できます。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問146)へ
第51回(令和3年度(2021年)) 問題一覧
次の問題(問148)へ