建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問154 (清掃 問155)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問154(清掃 問155) (訂正依頼・報告はこちら)

廃棄物の中間処理施設とその主な効果に関する語句の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 焼却施設 ―――――――― 減量化
  • 焼却残渣溶融施設 ―――― 安定化
  • ごみ燃料化施設 ――――― 安定化
  • 粗大ごみ処理施設 ―――― 減容化
  • 高速堆肥化施設 ――――― 資源化

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは「ごみ燃料化施設 ――――― 安定化」です。
ごみ燃料化施設(RDF・RPF等)の主なねらいは、可燃ごみを燃料として再利用する=資源化です。安定化は焼却や溶融で有機物・有害成分の反応性を下げる文脈で使われることが多く、燃料化の第一の効果とは一致しません

選択肢1. 焼却施設 ―――――――― 減量化

適切です。 焼却は水分の蒸発・有機物の酸化分解重量・体積を大幅に減らすのが主効果です(結果として衛生化・安定化にも寄与します)。

選択肢2. 焼却残渣溶融施設 ―――― 安定化

適切です。 焼却灰を高温で溶融しガラス質(スラグ)化することで、重金属の溶出抑制=安定化に効果があります(併せて減容化の効果もあります)。

選択肢3. ごみ燃料化施設 ――――― 安定化

不適切です。 ごみ燃料化は可燃性資源として再利用(資源化)するのが主目的です。安定化は主目的ではありません。

選択肢4. 粗大ごみ処理施設 ―――― 減容化

適切です。 粗大ごみは破砕・圧縮などで体積を小さくする(減容化)のが中心です。再資源化を併用する場合もあります。

選択肢5. 高速堆肥化施設 ――――― 資源化

適切です。 生ごみやし尿汚泥などの有機系廃棄物を堆肥化して再利用=資源化します。農地・緑地での有効活用が前提です。

まとめ

キーワードの対応を覚えると解けます。

焼却=減量化(+衛生化・安定化)

溶融=安定化(+減容化)

燃料化=資源化

粗大ごみ処理=減容化

堆肥化=資源化

この整理から、燃料化を「安定化」とする組合せが不適当と分かります。

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