美容師の過去問
第42回
皮膚科学 問2
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問題
第42回 美容師国家試験 皮膚科学 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚付属器官に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 毛根の下端のフラスコ状に膨らんだ部分を毛幹とよぶ。
- 毛のケラチンは、全体として長軸の方向に鎖状に結合しているため、縦に裂けやすい。
- 脂腺の数は、体の部位によって違いがあり、頭毛の生えている部位、額、眉間、下顎には少ない。
- 爪の成長周期は、成長期、退行期、休止期を繰り返す。
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この過去問の解説 (3件)
01
皮膚付属機関:脂腺、汗腺、毛、爪 があります。
1、
毛幹とは
皮膚表面に出ている部分です。
フラスコ状に膨らんでいる部分は「毛球」といいます。
よって、(毛幹)→(毛球)
も誤りです。
2、
毛はケラチンという
硫黄を含むタンパク質の一種でできています。
毛は、引っ張っても簡単には切れませんが縦に裂けやすいです。
枝毛をイメージするとわかりやすいかと思います。
よって、正しいです。
3、
脂腺とは
皮脂を生産する外的分泌で
毛包上部、表皮および粘膜に直接開口しています。
手のひら、足底を除く全身の皮膚と一部の粘膜に分布しています。
体の部位によって違いがあり、頭毛の生えている部分
特に額、眉間、鼻翼、下顎に多いです。
よって
(少ない)→(多い)の誤りです。
4、
爪の成長速度は毛の1/3ほどで
成長周期はなく、常に成長を続けています。
よって
(成長期、退行期、休止期を繰り返す)
→(成長周期はない)の誤りです。
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02
【皮膚付属器官】とは
皮膚には、付属器官があります。
・毛
・毛包
・脂腺
・アポクリン腺やエクリン腺の汗腺
・爪
1、
毛は、皮膚の表面に出ている部分を毛幹と言います。
皮膚の内側の部分を毛根と言います。
毛根のフラスコ状に膨らんだ組織を毛球と言います。
よって、(毛幹)→(毛球)の間違いです。
2、
毛の主成分は、ケラチンというタンパク質です。
ケラチンは、アミノ酸が縦にらせん状に繋がって結合して出来ています。
この結合をペプチド結合と言います。
縦に繋がっているので、横に切断するのは難しく、縦に裂けやすいです。
よって、正しいので、これが正解です。
3、
皮脂腺は脂腺とも言います。
皮脂腺は、皮脂を分泌して皮膚や毛に潤いを保っています。
皮脂腺は、多い所と少ない所があります。
・多い所(頭毛の生えている部位、額、眉間など)
・少ない所(目や口のまわり、すね、ひじなど)
手掌と足底には、皮脂腺はありません。
よって、(少ない)→(多い)の間違いです。
4、
爪は、毛と違い生長周期がありません。
よって、(成長期、退行期、休止期を繰り返す)→(ない)の間違いです。
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03
正解は2です。
1 .毛根の下端のフラスコ状に膨らんだ部分を毛球とよびます。
※毛幹は皮膚表面に出ている部分です。
2 .毛のケラチンは、全体として長軸の方向に鎖状に結合しているため、縦に裂けやすいが横に裂くことは困難です。
※ケラチンは硫黄を含むタンパク質の一種です。
3 .脂腺の数は、体の部位によって違いがあり、頭毛の生えている部位、額、眉間、下顎に多いです。
※体の末端にいくにつれて少ないです。
4 .爪は毛と違って成長周期がなく、絶えず成長を続けます。
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