美容師の過去問
第47回
香粧品化学 問3

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問題

第47回 美容師国家試験 香粧品化学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

界面活性剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 石けんは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類され、洗浄力に優れている。
  • 第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)に分類され、ヘアリンス剤に用いられる。
  • レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。
  • ラノリンは、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に分類され、クリームや乳液などの乳化剤として用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

香粧品化学(界面活性剤)に関する問題です。

界面活性剤の種類

陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)

→洗浄剤、乳化剤、分散剤などの目的で用いられるます。

洗浄、乳化にすぐれ、泡立ちがよいという特徴があります

種類>

 ・石けん

 ・合成界面活性剤・・・高級アルコール(シャンプーなど)、石油系(家庭用洗剤など)

陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)

→柔軟性、帯電防止剤、殺菌剤などの目的で用いられます。

毛髪などへの吸着性にすぐれています。

香粧品によく用いられる陽イオン界面活性剤は第四級アンモニウム塩(ヘアリンス、ヘアトリートメントが多いです。

両イオン界面活性剤

→洗浄(陰イオン界面活性剤)と殺菌(陽イオン界面活性剤)両方の性質を備えています。

種類>

 ・アルキルアミンオキシド・・・台所用洗剤

 ・レシチン・・・口紅やファンデーションの顔料の分散剤

選択肢1. 石けんは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類され、洗浄力に優れている。

・・・・石けんは、陰イオン界面活性(アニオン界面活性)分類されるため誤った文章です。

選択肢2. 第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)に分類され、ヘアリンス剤に用いられる。

・・・・第四級アンモニウム塩は、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類されるため誤った文章です。

選択肢3. レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。

・・・・正しい文章です。

選択肢4. ラノリンは、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に分類され、クリームや乳液などの乳化剤として用いられる。

・・・・ラノリンは界面活性剤ではないため誤った文章です。

まとめ

よって、«レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。»が正しい文章です。

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02

界面活性剤についての問題です。

《界面活性剤の分類》

 イオン界面活性剤・・・ [陰イオン界面活性剤] [陽イオン界面活性剤] [両性界面活性剤]

  ①陰イオン界面活性剤 洗浄性や乳化性に優れ、代表的なものに石けんがあります。

  ②陽イオン界面活性剤 柔軟効果や殺菌、帯電防止効果があり、ヘアリンス剤に用いられます。香粧品に用いられるのは、第四級アンモニウム塩とよばれるものが多いです。

  ③両性界面活性剤 陰イオン、陽イオン両方の性質をもっています。天然の両性界面活性剤レシチンは卵黄や大豆から得ることができ、乳化剤や分散剤として用いられます。

 

 非イオン界面活性剤・・・乳化力や可溶化力に優れているのでクリームや乳液に乳化剤として用いられます。

選択肢1. 石けんは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類され、洗浄力に優れている。

石けんは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類され、洗浄力に優れている。・・・

 石けんは陰イオン界面活性剤なので、誤った文章です。 

選択肢2. 第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)に分類され、ヘアリンス剤に用いられる。

第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)に分類され、ヘアリンス剤に用いられる。・・・

 第四級アンモニウム塩は陽イオン界面活性剤なので、誤った文章です。

選択肢3. レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。

レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。・・・

 正しい文章です。 

選択肢4. ラノリンは、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に分類され、クリームや乳液などの乳化剤として用いられる。

ラノリンは、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に分類され、クリームや乳液などの乳化剤として用いられる。・・・

 ラノリンは蝋で界面活性剤ではないので、誤った文章です。

まとめ

レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。

は正しい文章なので、この問での正解です。

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03

界面活性剤に関する記述の中から正しいものを選ぶ問題です。

界面活性剤とは、物質の境目(界面)に作用して本来混ざり合わない水と油のような物質を混ぜ合わせる物質の総称で、水になじみやすい「親水性」と油になじみやすい「親油性」の2つの部分から構成されています。

非イオン性(ノニオン)界面活性剤とイオン性界面活性剤に大別され、さらにイオン性は陽イオン(カチオン)界面活性剤と陰イオン(アニオン)界面活性剤、両性界面活性剤の3つに分かれています。

選択肢1. 石けんは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)に分類され、洗浄力に優れている。

乳化性や洗浄性にすぐれていて、泡立ちがよい石けんは、陽イオン(カチオン)界面活性剤ではなく、陰イオン(アニオン)界面活性剤に分類されています。

これは誤った記述です。

選択肢2. 第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)に分類され、ヘアリンス剤に用いられる。

毛髪などへの吸着性にすぐれ、柔軟効果や帯電防止効果、殺菌効果のある第四級アンモニウム塩は、陰イオン(アニオン)界面活性剤ではなく陽イオン(カチオン)界面活性剤に分類されています。

これは誤った記述です。

選択肢3. レシチンは、両性界面活性剤に分類され、大豆や卵黄などから得ることができる。

レシチンは、大豆や卵黄などから得られる天然の両性界面活性剤です。

これが正しい記述です。

選択肢4. ラノリンは、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に分類され、クリームや乳液などの乳化剤として用いられる。

ラノリンは、羊の皮脂腺から分泌される天然のオイルで、界面活性剤ではないのでこれは誤った記述です。

まとめ

界面活性剤定義作用種類といった問題はどの回においても必ずと言っていいほど出題される分野です。

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