美容師 過去問
第51回
問11 (公衆衛生・環境衛生 問1)

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問題

美容師試験 第51回 問11(公衆衛生・環境衛生 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

喫煙に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • たばこの煙には、多種の発がん物質や発がん促進物質が含まれている。
  • 妊婦の喫煙が、胎児の発育に影響することはない。
  • 喫煙によって心疾患になる危険性はない。
  • 受動喫煙では肺がんになる危険性はない。

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この過去問の解説 (2件)

01

以下のポイントを押さえておきましょう。

 

・喫煙に含まれる有害物質の種類

・妊娠中の喫煙による胎児への影響

・喫煙が引き起こす生活習慣病(がん・心疾患など)

・受動喫煙のリスク

 

選択肢1. たばこの煙には、多種の発がん物質や発がん促進物質が含まれている。

正しい

 

たばこの煙には、70種類以上の発がん物質が含まれます。

中には一酸化炭素・ニコチン・タールなどの有害物質も含まれており、

喫煙者自身だけでなく周囲にも健康被害を及ぼす可能性があります。

選択肢2. 妊婦の喫煙が、胎児の発育に影響することはない。

誤り

 

妊婦の喫煙は、胎児の低体重・早産・発育不全・流産などのリスクを高めます。

また、乳児突然死症候群(SIDS)との関連も報告されています。

 

選択肢3. 喫煙によって心疾患になる危険性はない。

誤り

 

喫煙は動脈硬化を進行させ狭心症や心筋梗塞などの心疾患のリスクを大きく高めます。

このリスクはWHO(世界保健機関)や厚労省も明確に関連を指摘しています。

選択肢4. 受動喫煙では肺がんになる危険性はない。

誤り

 

受動喫煙によっても肺がん・虚血性心疾患・脳卒中などのリスクが上がります。

喫煙者が吸い込む主流煙よりも周囲に拡散される副流煙のほうが有害物質濃度が高いこともあります。

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02

この問題で押さえておくべきポイントは、喫煙が健康に及ぼす影響の正しい知識です。

たばこの煙には多くの有害物質が含まれ、喫煙はがんや心疾患、胎児の発育不良、受動喫煙による健康被害など、多方面に悪影響を及ぼします。

特に「ない」と否定する選択肢は誤りになりやすいです。

選択肢1. たばこの煙には、多種の発がん物質や発がん促進物質が含まれている。

正しいです。
たばこの煙には70種類以上の発がん物質や発がん促進物質が含まれ、肺がん、喉頭がん、食道がんなどのリスクを高めます。

選択肢2. 妊婦の喫煙が、胎児の発育に影響することはない。

誤りです。
妊婦の喫煙は低出生体重児や早産、流産、胎児発育遅延などのリスクを増加させます。

選択肢3. 喫煙によって心疾患になる危険性はない。

誤りです。
喫煙は動脈硬化を促進し、心筋梗塞や狭心症などの心疾患リスクを高めます。

選択肢4. 受動喫煙では肺がんになる危険性はない。

誤りです。
受動喫煙でも肺がんや虚血性心疾患のリスクが高まることが明らかになっています。

まとめ

喫煙はがんや心疾患の重大な危険因子であり、妊婦や非喫煙者にも害を及ぼします。

否定形の選択肢は多くが誤りなので、喫煙の健康被害について正しい科学的知識を覚えておきましょう。

 

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