二級ボイラー技士の過去問
平成27年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問29
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級ボイラー技士試験 平成27年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの燃料の燃焼により発生する大気汚染物質について、誤っているものは次のうちどれか。
- SOxは、NOxとともに酸性雨の原因になる。
- 排ガス中のNOxは、大部分がNOである。
- 燃焼により発生するNOxには、サーマルNOxとフューエルNOxがある。
- サーマルNOxは、燃料中の窒素化合物から酸化によって生じる。
- すすは、燃料の燃焼により分解した炭素が遊離炭素として残存したものである。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
2.正しいです。一酸化窒素[NO]の次に多いのが二酸化窒素[NO2]です。ただし、一酸化窒素[NO]が煙突から排出されて大気中に拡散されるまでに、二酸化窒素[NO2]になる場合もあります。(一酸化窒素[NO]が空気中で酸化される為)
3.正しいです。サーマルNOxは燃焼に使用された空気中の窒素が酸素と反応し、生成されます。フューエルNOxは燃料に含まれる窒素成分が酸化反応し生成されます。
4.誤っています。3.で説明しましたが、サーマルNOxは燃焼に使用された空気中の窒素が酸素と反応し、生成されます。
5.正しいです。未燃炭素のことをすすといいます。
参考になった数78
この解説の修正を提案する
02
2. 正しいです。NOxは大部分がNO(一酸化窒素)であり、他にNO2(二酸化窒素)が含まれています。
3. 正しいです。NOxには燃焼用空気中にある窒素と酸素が高温化で反応して生成するサーマルNOxと、燃料成分中の窒素分が酸化して生成するフェーエルNOxがあります。
4. 誤っています。サーマルNOxは、燃焼用空気中にある窒素と酸素が高温化で反応して生成されます。
5. 正しいです。すすは、燃料が未燃し、残った炭素成分が残存したものであります。
参考になった数29
この解説の修正を提案する
03
設問は、ボイラの燃料の燃焼により発生する大気汚染物質について問われています。
以下に、各選択肢について解説します。
1.SOxは水と反応して亜硫酸や硫酸に、NOxは亜硝酸や硝酸になるため、ともに酸性雨の原因となります。
2.燃料の燃焼に伴って発生するNOxは、その殆どはNO(一酸化窒素)です。
NO2(二酸化窒素)は、NOが酸素に触れることによって更に酸化されて発生することが多いです。
3.燃焼によって発生するNOxには、生成過程の違いにより2つに分けられます。
燃焼空気中の窒素と酸素が熱せられて化合することによって生成するのがサーマルNOx、燃料中の窒素分と酸素が化合することによって生成するのがフューエルNOxと呼ばれます。
4.3.で説明しましたが、サーマルNOxは燃焼空気中の窒素と酸素が熱せられて化合することによって生成します。
空気中の窒素は常温では化学反応を起こしにくく安定した物質ですが、熱を加えることによって酸素と結合しやすくなります。
5.すすは、燃料の燃焼によって分解した未燃炭素が遊離炭素として残存したものです。
これらは、灰などとともに「ばいじん」として取り扱われます。
以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。
正答は「4」です。
参考になった数19
この解説の修正を提案する
前の問題(問28)へ
平成27年4月公表問題一覧
次の問題(問30)へ