二級ボイラー技士の過去問
平成28年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問29
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級ボイラー技士試験 平成28年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの燃料の燃焼により発生するNOxの抑制措置として、誤っているものは次のうちどれか。
- 燃焼域での酸素濃度を高くする。
- 燃焼温度を低くし、特に局所的高温域が生じないようにする。
- 高温燃焼域における燃焼ガスの滞留時間を短くする。
- 窒素化合物の少ない燃料を使用する。
- 排ガス再循環法によって燃焼させる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
NOxは窒素(N)と酸素(O)が反応して生成されるため、燃焼域での酸素濃度を高くすると、NOxが発生しやすくなります。
2. 燃焼温度を低くし、特に局所的高温域が生じないようにします。
3. 高温燃焼域における燃焼ガスの滞留時間を短くします。NOxは高温で発生するため、NOxが発生する前に排出するとよいです。
4. 窒素化合物(N含有物質)の少ない燃料を使用することで、NOxの発生を抑えられます。
5. 排ガス再循環法によって、燃焼させます。
参考になった数42
この解説の修正を提案する
02
設問は、ボイラの燃料の燃焼により発生するNOxの抑制措置について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.燃焼域での酸素濃度を高くすると、窒素と酸素が接触する機会が増えることによって、NOxの発生は増加します。
NOxの発生を抑制するためには、燃焼域での酸素濃度を低くする必要があります。
2.NOx発生の化学反応は吸熱反応のため、温度が高いほど発生しやすくなります。
そのため、燃焼温度を低く抑え、高温になる箇所を生じないように制御する必要があります。
3.ガスの滞留時間が長いと、それだけNOxが発生する機会を増やしてしまいます。
そのため、高温燃焼域における燃焼ガスの滞留時間を短くして、NOxの発生を抑制します。
4.窒素化合物の少ない燃料を使用すると、フューエルNOxの発生を減らすことができます。
5.排ガス再循環法を採用すると、燃焼域での酸素濃度を減らすことができるため、NOxの抑制につながります。
以上の説明により、選択肢1が誤っていることがわかります。
正答は「1」です。
参考になった数13
この解説の修正を提案する
03
窒素成分は酸素と反応し、NO及びNO2を生成します。ですから、燃焼域での酸素濃度を低くします。
2.正解です。
燃焼温度を低くし、特に局所的高温域が生じないようにします。そうすることで、窒素酸化物が生成されにくくなります。
3.正解です。
記載の通り、高温燃焼域における燃焼ガスの滞留時間を短くします。
4.正解です。
窒素化合物の少ない燃料を使用することで、NOxを抑制します。
5.正解です。
記載の通りです。排ガス再循環法によって燃焼させます。
参考になった数8
この解説の修正を提案する
前の問題(問28)へ
平成28年10月公表問題一覧
次の問題(問30)へ