二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問10
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの自動制御について、誤っているものは次のうちどれか。
- オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
- ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
- 比例動作による制御は、オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御である。
- 積分動作による制御は、偏差の時間的積分に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
- 微分動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
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この過去問の解説 (3件)
01
オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御は、積分動作による制御です。
比例動作は偏差の大きさに比例して動作する制御のことです。
1 オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとります。
2 ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとります。
4 積分動作による制御は、偏差の時間的積分に比例して操作量を増減するように動作する制御です。この時の偏差のことをオフセットといい、オフセットがなくなるように動作します。
5 微分動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御です。
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02
オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとります。言葉の通り、オンオフ動作なので運転状態か停止状態になります。
2.正解です。
ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとります。
3.誤っています。
積分動作による制御は、オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御です。比例動作は、偏差の大きさに比例して制御を行います。
4.正解です。
記載の通りです。積分動作による制御は、偏差の時間的積分に比例して操作量を増減するように動作する制御です。
5.正解です。
微分動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御です。
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03
設問は、ボイラの自動制御について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼(ON)又は燃焼停止(OFF)のいずれかの状態をとります。
2.ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼(HI)、低燃焼(LOW)又は燃焼停止(OFF)のいずれかの状態をとります。
3.比例動作による制御は、設定値と実測値の偏差の大きさに比例して動作する制御方法です。
オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御は、積分制御です。
4.積分動作による制御は、偏差の時間的積分に比例して操作量を増減するように動作する制御方法です。
5.微分動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御方法です。
以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。
正答は「3」です。
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