二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問9

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問題

二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの圧力制御機器について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 比例式蒸気圧力調節器は、一般にコントロールモータとの組合せにより、比例動作によって蒸気圧力の調節を行う。
  • 比例式蒸気圧力調節器では、比例帯の設定を行う。
  • オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は、蒸気圧力によって伸縮するベローズがスイッチを開閉し燃焼を制御する装置で、ボイラー本体に直接取り付ける。
  • 蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合に、直ちに燃料の供給を遮断するものである。
  • 蒸気圧力制限器には、一般にオンオフ式圧力調節器が用いられている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は電気信号に反応して上記の調整を行います。べローズに高温蒸気が直接入ることを防止するために、水を満たしたサイホン管を用いて取り付けます。

1 比例式蒸気圧力調節器は、一般にコントロールモータとの組合せにより、実測値と設定値との差の大きさに比例して調製を行います。

2 比例式蒸気圧力調節器では、比例帯の設定を行います。比例帯が狭いとオンオフ式と同じように作動することとなります。

4 蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合に、直ちに燃料の供給を遮断するものです。

5 蒸気圧力制限器には、一般にオンオフ式圧力調節器が用いられます。

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02

1.正解です。
記載の通り、比例式蒸気圧力調節器は一般にコントロールモータとの組合せにより、比例動作によって蒸気圧力の調節を行います。

2.正解です。
言葉の通り、比例式蒸気圧力調節器では、比例帯の設定を行います。

3.誤っています。
オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は、蒸気圧力によって伸縮するベローズがスイッチを開閉し燃焼を制御する装置で、サイホン管を用いて、ボイラーに取り付けられます。

4.正解です。
記載の通り、蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合に、直ちに燃料の供給を遮断するものです。

5.正解です。
蒸気圧力制限器には一般にオンオフ式圧力調節器が用いられています。

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03

正答は「3」です。

設問は、ボイラの圧力制御機器について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.比例式蒸気圧力調節器は、一般にコントロールモータとの組合せにより、比例動作によって蒸気圧力の調節を行います。

 2.比例式蒸気圧力調節器では、比例帯の設定を行います。
   比例帯を狭くしすぎるとハンチング(ON・OFFを頻繁に繰り返すこと)を起こし、広すぎると調節感度を下げてしまうため、適切に設定する必要があります。

 3.オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は、蒸気圧力によって伸縮するベローズがスイッチを開閉し燃焼を制御する装置で、ベローズが高温蒸気に直接触れることを防ぐため、ボイラ本体に水を満たしたサイホン管を介して取り付けます。

 4.蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合に、直ちに燃料の供給を遮断して、ボイラ圧力がそれ以上上昇することを防ぐために取り付けられます。

 5.蒸気圧力制限器には、即座に燃料の供給を遮断するという動作の性質上、一般にオンオフ式圧力調節器が用いられます。

以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。

正答は「3」です。

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