二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問19
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
単純軟化法によるボイラー補給水の軟化装置について、誤っているものは次のうちどれか。
- 軟化装置は、補給水を強酸性陽イオン交換樹脂を充填したNa塔に通過させるものである。
- 軟化装置は、水中のカルシウム及びマグネシウムを除去することができる。
- 軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく減少してくる。
- 軟化装置による処理水の残留硬度が貫流点に達したら、通水を止め再生操作を行う。
- 軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
記載の通り、軟化装置は補給水を強酸性陽イオン交換樹脂を充填したNa塔に通過させるものです。
2.正解です。
軟化装置は水中のカルシウム及びマグネシウムを除去することができます。水中の硬度成分は、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンになります。
3.誤っています。
軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく増加します。解説と逆になります。また、貫流硬度が上がると、再生を行って、Na+を補給します。
4.正解です。
3.で少し解説しましたが、軟化装置による処理水の残留硬度が貫流点に達したら、通水を止め再生操作を行います。
5.正解です。
軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行います。覚えておきましょう。
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02
設問は、単純軟化法によるボイラ補給水の軟化装置について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.軟化装置は、硬度成分を含んだ補給水を、強酸性陽イオン交換樹脂を充填したNa塔に通過させるものです。
2.軟化装置は、強酸性陽イオン交換樹脂に含まれるナトリウムと、カルシウム及びマグネシウムがイオン交換を行うことにより、水中のカルシウム及びマグネシウムを除去することができます。
3.軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく増加してきます。
貫流点では、イオン交換樹脂の交換能力が著しく低下します。
4.軟化装置による処理水の残留硬度が貫流点に達したら、通水を止めてイオン交換樹脂の再生操作を行います。
5.軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行います。
強酸性陽イオン交換樹脂に含まれるカルシウム及びマグネシウムを、多量のナトリウムを含む水(一般的には食塩水)を通水させて、イオン交換樹脂に含まれるカルシウム及びマグネシウムを、ナトリウムと交換させることによって再生します。
以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。
正答は「3」です。
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03
軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく増加してきます。
1 軟化装置は、補給水を強酸性陽イオン交換樹脂を充填したNa塔に通過させるものです。
2 軟化装置は、水中のカルシウム及びマグネシウムを除去することができます。
4 軟化装置による処理水の残留硬度が貫流点に達したら、通水を止め再生操作を行います。
5 軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行います。
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