二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問30

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問題

二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの通風について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風という。
  • 煙突によって生じる自然通風力は、煙突の高さが高いほど大きくなる。
  • 押込通風は、一般に常温の空気を取り扱い、所要動力が小さいので広く用いられている。
  • 誘引通風は、比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱うので、炉内の気密が不十分であると燃焼ガスが外部へ漏れる。
  • 平衡通風は、燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

誘引通風は空気が圧力の高いところから低いところへ流れる原理を用いるため炉内からガスが漏れなくなります。

1 炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風といいます。

2 煙突によって生じる自然通風力は、煙突の高さが高いほど大きくなります。

3 押込通風は、一般に常温の空気を取り扱い、所要動力が小さいので広く用いられています。

5 平衡通風は、燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られます。

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02

正答は「4」です。

設問は、ボイラの通風について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風と言います。

 2.煙突によって生じる自然通風力は、煙突の高さが高いほど大きくなります。
   煙突の出口が高ければ高いほど気圧が低くなり、また、ガスの温度が下がって体積が縮むため、気圧の高い地上部から、気圧の低い煙突の出口に向かって通風が起こります。

 3.押込通風は、一般に常温の空気を取り扱い、所要動力が小さいので広く用いられています。
   ただし、炉内が正圧となるため、気密不足による燃焼ガスの漏洩や、それに伴うボイラ効率の低下、火傷などに注意しなければなりません。

 4.誘引通風は、比較的高温な燃焼ガスを取り扱います。
   また、燃焼ガスは高温のため、体積が膨張するため、それに伴っての大きな送風機(ブロワ)が必要になります。
   誘引通風では炉内が負圧となるため、炉内の気密が不十分であっても、燃焼ガスが外部へ漏れることはありません。

 5.平衡通風は、燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られます。
   炉内は少し負圧になるように制御されます。

以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。

正答は「4」です。

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03

1.正解です。
記載の通りです。炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを通風といいます。

2.正解です。
煙突によって生じる自然通風力は、煙突の高さが高いほど大きくなります。気圧差が出るからです。

3.正解です。
押込通風は一般に常温の空気を取り扱い、所要動力が小さいので多くのボイラーに用いられています。

4.誤っています。
誘引通風は、比較的高温で体積の大きな燃焼ガスを取り扱いますが、燃焼ガスが外部へ漏れることはありません。

5.正解です。
平衡通風は燃焼調節が容易で、通風抵抗の大きなボイラーでも強い通風力が得られます。

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