二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問29
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの熱損失のうち、一般に最も大きなものは次のうちどれか。
- 不完全燃焼ガスによる損失
- 燃えがら中の末燃分による損失
- 吹出しによる損失
- 排ガス熱による損失
- ドレンによる損失
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この過去問の解説 (3件)
01
不完全燃焼ガスによる損失ではありません。
不完全燃焼ガスとは、燃焼ガス中に一酸化炭素、水素などの未燃ガスが残ったときの損失です。
2.誤っています。
燃えがら中の末燃分による損失ではありません。
燃えがら中の末燃分による損失とは、火格子に残る可燃分のことです。
3.誤っています。
吹出しによる損失ではありません。
ちなみに、吹出しは運転中に絶対してはなりません。
4.正解です。
排ガス熱による損失がボイラーの熱損失で最も大きいです。したがって、空気予熱器等を用いて熱損失を軽減させます。
5.誤っています。
ドレンによる損失ではありません。
また、熱損失を軽減する方法は、下記になります。
・空気比を小さくします。
・燃料を完全燃焼させます。
・伝熱面を清浄に保ち、熱吸収を良くして燃焼ガス熱を効率よく回収します。
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02
設問は、ボイラの熱損失のうち、一般に最も大きなものについて問われています。
以下に、説明します。
ボイラの熱損失のうち一番大きいのは、排ガス熱による損失です。
排ガスの熱を全て利用できると、当然ボイラの効率は良くなるのですが、排ガスの温度を低くしすぎると、排ガス中に含まれる硫酸ミストが露点に達して低温腐食させるおそれがあります。
そのため、ボイラ効率を犠牲にしても、排ガス温度はある程度高くしておかなければなりません。
ボイラの熱損失のうち、排ガス熱による損失が大きいのはそのためです。
以上の説明により、選択肢4が正しいことがわかります。
正答は「4」です。
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03
排ガス熱による損失がボイラーの熱損失のうち、一般に最も大きいです。
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