二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
関係法令 問40
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 関係法令 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
貫流ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。
- ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を、ボイラー本体ではなく過熱器の入口付近に取り付けることができる。
- 給水装置の給水管には、給水弁を取り付けなければならないが、逆止め弁は取り付けなくてもよい。
- 起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。
- 吹出し装置は、設けなくてもよい。
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この過去問の解説 (3件)
01
ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を取り付けることが可能な位置は過熱器の出口付近です。
1 過熱器には、ドレン抜きを備えなければなりません。
3 給水装置の給水管には、給水弁を取り付けなければならないが、逆止め弁は取り付けなくてもよいです。
4 起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければなりません。
5 吹出し装置は、設けなくてもよいです。
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02
設問は、貫流ボイラ(小型ボイラを除く。)の附属品について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.ボイラー構造規格第77条第3項に「過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。」と記載されています。
2.ボイラー構造規格第63条第2項に「貫流ボイラーにあっては、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる。」と記載されています。
取り付けられるのは入口ではありません。
3.ボイラー構造規格第75条ただし書きに「貫流ボイラー及び最高使用圧力0.1MPa未満の蒸気ボイラーにあっては、給水弁のみとすることができる。」と記載されており、逆止め弁は必ずしも必要ありません。
貫流ボイラーには水ドラムがなく、給水が逆流する危険性がないからです。
4.ボイラー構造規格第84条第3項に「貫流ボイラーには、当該ボイラーごとに、起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。」と記載されています。
5.ボイラー構造規格第78条第1項に「蒸気ボイラー(貫流ボイラーを除く。)には、スケールその他の沈殿物を排出することができる吹出し管であって吹出し弁又は吹出しコックを取り付けたものを備えなければならない。」と記載されており、貫流ボイラには吹出し装置の装備を除外することができます。
貫流ボイラが水ドラムを持たないため、吹出しの必要がないためです。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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03
記載の通り、過熱器にはドレン抜きを備えなければなりません。
2.誤っています。
ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を、ボイラー本体ではなく過熱器の出口付近に取り付けることができます。覚えておきましょう。
3.正解です。
蒸気ボイラーは基本的に、給水弁と逆止め弁を設けなければなりませんが、貫流ボイラーの場合は、給水弁を取り付けなければならないが、逆止め弁は取り付けなくてもよいです。
4.正解です。
起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければなりません。
5.正解です。
記載の通りです。吹出し装置は設けなくてもよいです。
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