二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
関係法令 問39
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 関係法令 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼製ボイラー(貫流ボイラー及び小型ボイラーを除く。)の安全弁について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- ボイラー本体の安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
- 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。
- 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。
- 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
- 過熱器用安全弁は、胴の安全弁より後に作動するように調整しなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
過熱器用安全弁は、胴の安全弁より先に作動するように調整しなければなりません。
1 ボイラー本体の安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならないです。
2 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければなりません。
3 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければなりません。
4 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければなりません。
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02
設問は、鋼製ボイラ(貫流ボイラ及び小型ボイラを除く。)の安全弁について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.ボイラー構造規格第62条第2項に「安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。」と記載されています。
2.ボイラー構造規格第62条第1項に「蒸気ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を2個以上備えなければならない。ただし、伝熱面積50㎡以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる。」と記載されています。
したがって、伝熱面積50㎡を超える蒸気ボイラには安全弁を2個以上備えなければなりません。
3.ボイラー構造規格第65条第2項に「水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。」と記載されています。
4.ボイラー構造規格第63条第1項に「過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。」と記載されています。
5.ボイラー及び圧力容器安全規則第28条第1項第2号に「過熱器用安全弁は、胴の安全弁より先に作動するように調整すること。」と記載されています。
胴の安全弁が先に作動してしまうと、ボイラ水位が安全低水面より下がってしまう危険性があります。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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03
ボイラー本体の安全弁はボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければなりません。
2.正解です。
伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければなりません。また、伝熱面積が50m2以下の蒸気ボイラーは安全弁を1個にしてもよいです。
3.正解です。
水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければなりません。温度の数値は覚えておきましょう。
4.正解です。
過熱器には過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければなりません。
5.誤っています。
過熱器用安全弁は胴の安全弁より先に作動するように調整しなければなりません。
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