二級ボイラー技士の過去問
平成29年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問1
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
伝熱について、誤っているものは次のうちどれか。
- 伝熱作用は、熱伝導、熱伝達及び放射伝熱の三つに分けることができる。
- 温度が一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ順次、熱が伝わる現象を熱伝達という。
- 空間を隔てて相対している物体間に伝わる熱の移動を放射伝熱という。
- 固体壁を通して高温流体から低温流体へ熱が移動する現象を熱貫流又は熱通過という。
- 熱貫流は、一般に熱伝達及び熱伝導が総合されたものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
記載の通りです。
2.誤っています。
温度が一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ順次、熱が伝わる現象を熱伝導といいます。
3.正解です。
放射伝熱のことを放射、熱放射ともいいます。
4.正解です。
熱貫流とは、例えば、真ん中に壁があり左右に高温の流体と低温の流体があります。この流体の熱が伝わることを熱貫流といいます。
5.正解です。
熱貫流とは熱伝達及び熱伝導が総合されたものです。また、熱貫流のことを熱通過ともいいます。
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02
伝熱作用は、3つあります。
熱伝導、熱伝達、放射伝熱を理解しましょう。
1.正解です。
(1)『熱伝導』とは、熱が物体内部(固体)の中を移動し伝わる事です。
ボイラーでは、金属壁内部の熱移動を指します。
(2)『熱伝達』とは、熱が流体と固体壁表面の間で移動し伝わる事です。
ボイラーでは、流体と金属壁の間での熱移動を指します。
(3)『放射伝熱』とは、熱が物体間を電磁波により移動し伝わる事です。
物体は、持っている熱を電磁波の形で放出します。その電磁波が、他の物体に当たり吸収される。
そのような熱移動が、放射伝熱です。
ボイラーでは、直接火炎等に接していない形で伝熱する事を指します。
2.誤りです。問題文は、熱伝導の説明です。
3.正解です。問題文は、放射伝熱の説明です。
4.正解です。問題文は、熱通過(熱貫流)の説明です。
熱通過とは、
熱伝達(高温流体)⇒熱伝導(固体壁)⇒熱伝達(低温流体)一連の熱の移動全体を指します。
5.正解です。問題文は、熱通過(熱貫流)の説明です。
熱伝達と熱伝導を合わせたものです。
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03
設問は、伝熱について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.伝熱は、熱伝導、熱伝達及び放射伝熱の3種類に分けることができます。
2.温度が一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ順次、熱が伝わる現象を熱伝導といいます。
熱伝達とは、2つの物体の間での熱の移動のことを指します。
3.空間を隔てて相対している物体間に伝わる熱の移動を、放射伝熱といいます。
放射伝熱は真空内でも伝わります。
太陽熱が地球に伝達するのも、放射伝熱のおかげです。
4.固体壁を通して高温流体から低温流体へ熱が移動する現象を熱貫流又は熱通過といいます。
熱貫流(熱通過)は、高温流体から固体壁への熱伝達→固体壁での熱伝導→固体癖から低温流体への熱伝達という行程で成り立ちます。
5.熱貫流は、一般に熱伝達及び熱伝導が総合されたものです。
4.で説明したとおりです。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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