二級ボイラー技士の過去問
平成29年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問4
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文中[ ]内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
「暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーでは、[ A ]を循環して使用するが、給水管はボイラーに直接接続しないで[ B ]に取り付けるハートフォード式連結法が用いられる。」
「暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーでは、[ A ]を循環して使用するが、給水管はボイラーに直接接続しないで[ B ]に取り付けるハートフォード式連結法が用いられる。」
- A. 蒸気、B. 給水管
- A. 蒸気、B. 返り管
- A. 復水、B. 返り管
- A. 復水、B. 給水管
- A. 給水、B. 逃がし管
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この過去問の解説 (4件)
01
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02
鋳鉄製ボイラーに関する問題です。
◎鋳鉄
鋳鉄とは、炭素含有量が多く、硬くて粘りが無い(脆い)性質の金属です。
◎鋳鉄製ボイラー
鋳鉄製ボイラーとは、鋳物の型からいくつかのセクション(部分)に分けて作られ、セクションを組み合わせる事により1つのボイラーになります。
鋳鉄製ですので温水用(0.5Mpa以下)と蒸気用(0.1Mpa以下)があり、いずれも低圧用となります。その材料の性質上、大容量高圧ボイラーには適さないです。
◎復水とハートフォード式連結法
ボイラーで発生させた蒸気は、暖房をした後、復水になります。
その復水を返り管を通して、ボイラーの給水として再利用します。(循環しています)
給水管は、ボイラー本体直接ではなく、返り管に接続され、復水と伴にボイラーへ給水されます。
その様な返り管を介したボイラー本体への給水方法をハートフォード式連結法といいます。
ボイラー本体への給水位置は、安全低水面より上部に水が残る位置となっています。
目的は、ボイラーの空焚き防止です。
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03
暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーでは、復水を循環して使用するが、給水管はボイラーに直接接続しないで返り管に取り付けるハートフォード式連結法が用いられます。返り管の高さは、安全低水面以下150mm以内の高さになります。
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04
設問は、暖房用鋳鉄製蒸気ボイラについて問われています。
以下に、説明します。
暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーでは、蒸気が熱を奪われて水になった復水を循環して使用しています。
復水は返り管を通って、ボイラに戻されます。
ハートフォード式連結法は、給水管をボイラ直接ではなく、この返り管に接続する方法のことで、給水は復水とともにボイラ内へと供給されることになります。
なお、給水位置は安全低水面とし、ボイラ内の水位を確保して、空焚きを防ぐ役割をしています。
以上の説明により、A欄には「復水」、B欄には「返り管」が入るため、選択肢3が正しいことがわかります。
正答は「3」です。
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