二級ボイラー技士の過去問
平成29年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問11

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問題

二級ボイラー技士試験 平成29年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

油だきボイラーの点火時に逆火が発生する原因となる場合として、誤っているものは次のうちどれか。
  • 煙道ダンパの開度が不足しているとき。
  • 点火の際に着火遅れが生じたとき。
  • 点火用バーナの燃料の圧力が低下しているとき。
  • 燃料より先に空気を供給したとき。
  • 複数のバーナを有するボイラーで、燃焼中のバーナの火炎を利用して、次のバーナに点火したとき。

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この過去問の解説 (3件)

01

逆火の条件として、下記になります。

・炉内の通風力が不足しているとき

 (ダンパの開閉不足等)

・着火が遅れたとき

・空気より先に燃料を供給したとき

・燃焼中のバーナの火を利用して、別のバーナに点火したとき

燃料より先に空気を供給したときではなく、空気より先に燃料を供給したときに逆火が起こります。

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02

正答は「燃料より先に空気を供給したとき。」です。

設問は、油だきボイラの点火時に逆火が発生する原因となる場合について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

選択肢1. 煙道ダンパの開度が不足しているとき。

煙道ダンパの開度が不足していると、通風が緩やかになるためバーナ内に爆発混合気が滞留しやすくなり、逆火が起きやすくなります。

選択肢2. 点火の際に着火遅れが生じたとき。

点火の際に着火遅れが生じると、バーナの周囲に爆発混合気が滞留するため、逆火が起きやすくなります。

選択肢3. 点火用バーナの燃料の圧力が低下しているとき。

点火用バーナの燃料の圧力が低下していると、燃焼ガスの流速よりも爆発混合気の燃焼速度のほうが早くなったときに逆火が起きます。

選択肢4. 燃料より先に空気を供給したとき。

空気より先に燃料を供給したとき、爆発混合気がバーナ付近に滞留しやすくなり、逆火が起きやすくなります。

設問は逆を言っています。

選択肢5. 複数のバーナを有するボイラーで、燃焼中のバーナの火炎を利用して、次のバーナに点火したとき。

複数のバーナを有するボイラーで、燃焼中のバーナの火炎を利用して、次のバーナに点火したときは、逆火が起きやすくなります。

まとめ

以上の説明により、選択肢「燃料より先に空気を供給したとき。」が誤っていることがわかります。

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03

誤っているものは「燃料より先に空気を供給したとき。」です。

選択肢1. 煙道ダンパの開度が不足しているとき。

正しいです。

通風力が弱い時に逆火が起こりやすくなります。

選択肢2. 点火の際に着火遅れが生じたとき。

正しいです。

着火が遅れると噴霧状態の燃料が充満するので、逆火のおそれがあります。

選択肢3. 点火用バーナの燃料の圧力が低下しているとき。

正しいです。

記載の通り、圧力が低下していると逆火のおそれがあります。

選択肢4. 燃料より先に空気を供給したとき。

誤っています。

空気より先に燃料を供給したときに逆火します。設問と逆になります。

選択肢5. 複数のバーナを有するボイラーで、燃焼中のバーナの火炎を利用して、次のバーナに点火したとき。

正しいです。

記載の通りです。危険なので絶対にやめましょう。

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