二級ボイラー技士の過去問
平成29年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問15
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーにキャリオーバが発生する原因となる事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- 高水位である。
- 蒸気負荷が過大である。
- 主蒸気弁を急開する。
- ボイラー水に油脂分、有機物などが含まれている。
- ボイラー水の純度が高くなっている。
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この過去問の解説 (3件)
01
高水位になると、キャリオーバが発生しやすくなります。
2.正しいです。
蒸気負荷が過大ということは、水位変動が起こるということです。つまり、キャリオーバが発生しやすいということです。
3.正しいです。
主蒸気弁を急開すると、水位変動が起こります。水位が高水位になると、キャリオーバが発生しやすくなります。
4.正しいです。
ボイラー水に油脂分、有機物が含まれているとキャリオーバが発生しやすくなります。
5.誤っています。
設問と逆になります。ボイラー水の純度が低くなると不純物が増え、キャリオーバが発生しやすくなります。
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02
設問は、ボイラにキャリオーバが発生する原因となる事項について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.高水位であると、蒸気出口と水位が近いため、キャリオーバしやすくなります。
2.蒸気負荷が過大であると、蒸気の発生量も多くなり、蒸気流量が多くなると気水分離が不十分になるため、キャリオーバが発生する原因となります。
3.主蒸気弁を急開すると、圧力の変化で突沸するため、キャリオーバが発生する原因となります。
4.ボイラ水に油脂分、有機物などが含まれていると、ボイラ水がフォーミング(泡立ち)を起こしやすくなり、キャリオーバが発生する原因となります。
5.ボイラ水の純度が高くなっていても、キャリオーバの原因とはなりません。
ボイラ水の純度が高くなると、電気伝導率が低くなるため、電極式水位計での水位検出がしにくくなります。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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03
記載の通りです。
2,3.正解です。
蒸気流量が急増すると、水面変動が起こり、キャリオーバが発生します。
4.正解です。
ボイラー水に有機物や残留物の濃縮でキャリオーバが発生します。
5.誤っています。
ボイラーにキャリオーバが発生すると水の純度は低下します。
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