二級ボイラー技士の過去問
平成29年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問16
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー水の間欠吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止してボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。
- 給湯用温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮して、ボイラー休止中に適宜行う。
- 水冷壁の吹出しは、スラッジなどの沈殿を考慮して、運転中に適宜行う。
- 1人で2基以上のボイラーの吹出しを同時に行ってはならない。
- 直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、漸開弁を先に閉じ、次に急開弁を閉じる。
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この過去問の解説 (3件)
01
鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは燃焼をしばらく停止してボイラー水の一部を入れ替えるときに行います。
2.正解です。
給湯用温水ボイラーの吹出しは酸化鉄、スラッジ等の沈殿を考慮して、ボイラー休止中に行います。
3.誤っています。
ボイラー運転中は絶対に吹き出しをしてはいけません。
4.正解です。
1人で2基以上のボイラーの吹出しを同時に行うのは危険ですので、行わないで下さい。
5.正解です。
記載の通りです。
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02
設問は、ボイラ水の間欠吹出しについて問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.鋳鉄製蒸気ボイラの吹出しは、燃焼をしばらく停止してボイラ水の一部を入れ替えるときに行います。
鋳鉄は固く脆い材質のため、ボイラ水の入れ替えで急激な冷却を受けると、材質にひずみを生じて最悪ボイラ本体が破損します。
2.給湯用温水ボイラの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮して、ボイラ休止中に適宜行います。
3.水冷壁の吹出しはもちろん、ボイラ運転中は間欠吹出しをしてはいけません。
運転中のボイラ水位を安全低水面以下に下げることを避けるため、間欠吹出しはボイラ休止中に行います。
4.1人で2基以上のボイラの吹出しを同時に行ってはなりません。
間欠吹出しをしている間は、水位を監視しなければならないためです。
5.直列に設けられている2個の吹出し弁を閉じるときは、漸開弁を先に閉じ、次に急開弁を閉じます。
開けるときはこの逆の操作となります。
以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。
正答は「3」です。
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03
鋳鉄製蒸気ボイラーは保有水量が少ないので、運転中に吹き出しをするとボイラー壁が急冷されるので、破損に繋がります。
2.正しいです。
給湯用温水ボイラーは運転中にスラッジ等が沈殿することはないので、休止中に吹き出しを行います。
3.誤っています。
基本的に、ボイラー運転中は吹き出しを行いません。
4.正しいです。
危険なので、1人で2基以上のボイラーの吹出しは禁止されています。
5.正しいです。
吹き出しを行う際は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開きます。
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