二級ボイラー技士の過去問
平成29年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問21
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。
- 組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
- 発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量をいう。
- 液体燃料及び固体燃料の発熱量の単位は、通常、「M J/kg」で表す。
- 低発熱量は、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいう。
- 高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水分及び炭素の割合によって決まる。
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この過去問の解説 (3件)
01
元素分析、成分分析以外にも、工業分析があります。工業分析は固体燃料を対象としています。
2.正解です。
記載のとおり、発熱量とは燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量のことです。
3.正解です。
発熱量の単位は、M J/kgです。
4.正解です。
高発熱量-低発熱量=水蒸気の潜熱 になります。
5.誤っています。
高発熱量と低発熱量の差は水蒸気の潜熱になるので、燃料に含まれる水素分子及び水分子の割合によって決まります。
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02
他にも、固体燃料のみ工業分析があります。
2.正しいです。
記載の通りです。不完全燃焼ではないので、気を付けましょう。
3.正しいです。
気体燃料の単位はM J/㎥になります。
4.正しいです。
下記の式になります。
低発熱量=高発熱量-水蒸気の潜熱
5.誤っています。
炭素ではなく、水素になります。高発熱量と低発熱量の差は燃料に含まれる水分及び水素の割合によって決まります。
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03
設問は、燃料の分析及び性質について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられます。
気体燃料は組成が単純なため、成分を分析することができます。
2.発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量をいいます。
3.液体燃料及び固体燃料の発熱量の単位は、通常、「MJ/kg」で表します。
気体燃料は「MJ/㎥」で表します。
4.低発熱量は、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいいます。
5.高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水分及び水素の割合によって決まります。
高発熱量−低発熱量=水の蒸発潜熱なので、水分と水素がその差となり、炭素は関係ありません。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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