二級ボイラー技士の過去問
平成30年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問3

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問題

二級ボイラー技士試験 平成30年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

貫流ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。
  • 蒸気ドラム及び水ドラムがなく、管系だけで構成されるので、高圧ボイラーには適さない。
  • 給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から所要の蒸気が取り出される。
  • 細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用しなければならない。
  • 伝熱面積当たりの保有水量が著しく小さいので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。
  • 負荷変動によって大きい圧力変動を生じやすいので、給水量及び燃料量に対して応答の速い自動制御装置を必要とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤っています。
蒸気ドラム及び水ドラムがなく、管系だけで構成されるので高圧ボイラーに適します。

2.正解です。
記載の通り、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から所要の蒸気が取り出される仕組みとなっています。

3.正解です。
十分な処理を行った給水を使用しなければ不純物が管内に残り、故障の原因になります。

4.正解です。
他のボイラーと比べて伝熱面積当たりの保有水量が著しく小さいので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短くなります。

5.正解です。
記載の通りです。

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02

正答は「1」です。

設問は、貫流ボイラーについて問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.蒸気ドラム及び水ドラムがなく、原則管系だけで構成されており、高温・高圧ボイラーに適しています。

 2.給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から所要の蒸気が取り出されます。

 3.細い管内で給水のほとんどが蒸発するため、残留硬度がそのまま管にスケールとして残るため、十分な処理を行った給水を使用しなければなりません。

 4.伝熱面積当たりの保有水量が著しく小さいので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短くなります。

 5.保有水量が少ないために、負荷変動によって大きい圧力変動を生じやすく、給水量及び燃料量に対して応答の速い自動制御装置を必要とします。

以上の説明により、選択肢1が誤っていることがわかります。

正答は「1」です。

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03

1.誤っています。
貫流ボイラーは高圧大容量に適します。覚えておきましょう。

2.正しいです。
貫流ボイラーは水管のみで構成されており、一方から給水し、他方から蒸気を取り出す仕組みとなります。

3.正しいです。
十分な処理を行った給水を使用しなければ不純物が発生します。

4.正しいです。
ドラムがないので、伝熱面積当たりの保有水量が著しく小さくなります。よって、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短くなります。

5.正しいです。
ボイラーには基本的に、自動制御装置を設けます。

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