二級ボイラー技士の過去問
平成30年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問17

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問題

二級ボイラー技士試験 平成30年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの酸洗浄について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 酸洗浄は、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラー内のスケールを溶解除去するものである。
  • 酸洗浄の使用薬品には、炭酸ナトリウムが多く用いられる。
  • 酸洗浄は、酸によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤( インヒビタ )を添加して行う。
  • シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させる。
  • 酸洗浄作業中は、水素が発生するのでボイラー周辺を火気厳禁にする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

酸洗浄の使用薬品には、塩酸などの酸性の薬品が用いられます。
炭酸ナトリウムはアルカリ性です。

1. 酸洗浄は、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラー内のスケールを溶解除去するものです。

3. 酸洗浄は、酸によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤( インヒビタ )を添加して行います。

4. シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させます。

5. 酸洗浄作業中は、水素が発生するのでボイラー周辺を火気厳禁にします。水素は加熱により爆発する恐れがあります。

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02

1.正解です。
酸洗浄は薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラー内のスケールを溶解除去するものです。

2.誤っています。
酸洗浄の使用薬品には、塩酸が多く用いられます。塩酸は強酸なので、取り扱いには注意しましょう。

3.正解です。
記載の通りです。酸洗浄は、酸によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤( インヒビタ )を添加して行います。

4.正解です。
シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させます。

5.正解です。
酸洗浄作業中は水素が発生するのでボイラー周辺を火気厳禁にします。火気と水素が反応したら、爆発するので、気を付けましょう。

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03

正答は「2」です。

設問は、ボイラの酸洗浄について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.酸洗浄は、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラ内のスケールを溶解除去するものです。
   スケールの成分には、酸で除去できるカルシウム・マグネシウムの塩があるため、酸洗浄を行います。

 2.酸洗浄の使用薬品には、塩酸が多く用いられます。
   炭酸ナトリウムはアルカリ性のため、酸洗浄には用いられません。
   炭酸ナトリウムは、ボイラ清缶剤にpH調整剤として含まれることがあります。

 3.酸洗浄は、酸によるボイラの腐食を防止するため抑制剤( インヒビタ )を添加して行います。

 4.シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させます。
   シリカ分は酸で除去することができないため、膨潤させてスケールに水分を含ませ、スケール内に酸が浸透しやすいようにします。

 5.酸洗浄作業中は、金属の酸溶解による化学反応により水素が発生するので、ボイラ周辺を火気厳禁にします。

以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。

正答は「2」です。

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