二級ボイラー技士の過去問
平成30年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問18

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問題

二級ボイラー技士試験 平成30年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの水管理について、誤っているものは次のうちどれか。なお、Lはリットルである。
  • 水溶液が酸性かアルカリ性かは、水中の水素イオンと水酸化物イオンの量により定まる。
  • 常温( 25℃ )でpHが7未満のものは酸性、7を超えるものはアルカリ性である。
  • 酸消費量は、水中に含まれる酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などの酸性分の量を示すものである。
  • 酸消費量には、酸消費量( pH4.8 )と酸消費量( pH8.3 )がある。
  • カルシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ性分の量を示すものです。
その水があとどれくらい酸を供給しても、酸性にならずに済むかという度合いのためアルカリ性分がどれほどあるか確認します。

1. 水中の水素イオンが多いと酸性、水酸化物イオンが多いとアルカリ性を示します。

2. pHは7未満のものは酸性、7のものは中性、7を超えるものはアルカリ性です。

4. 酸消費量には、酸消費量( pH4.8 )と酸消費量( pH8.3 )があります。

5. カルシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して、試料1L中のmg数で表します。マグネシウム硬度も炭酸カルシウム量に換算して表します。

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02

1.正解です。
水溶液が酸性かアルカリ性かは、水中の水素イオンと水酸化物イオンの量により定まります。ちなみに、水素イオンは酸性、水酸化物イオンはアルカリ性になります。

2.正解です。
常温( 25℃ )でpHが7未満のものは酸性、7を超えるものはアルカリ性です。pHが7の場合は、中性になります。例として、食塩水があります。

3.誤っています。
酸消費量は水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分の量を示すものです。

4.正解です。
記載の通りです。酸消費量には酸消費量( pH4.8 )と酸消費量( pH8.3 )があります。数値を覚えておきましょう。

5.正解です。
カルシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表します。

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03

正答は「3」です。

設問は、ボイラの水管理について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.水溶液が酸性かアルカリ性かは、水中の水素イオンと水酸化物イオンの量により定まります。
   水素イオンが多いと酸性、水酸化物イオンが多いとアルカリ性となり、同量であれば中性となります。

 2.常温( 25℃ )でpHが7未満のものは酸性、7を超えるものはアルカリ性です。
   pHは、-log[H+]と定義されています。

 3.酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ性分の量を示すもので、アルカリ度ともいいます。

 4.酸消費量には、酸消費量( pH4.8 )と酸消費量( pH8.3 )があります。
   それぞれ、pH指示薬であるメチルオレンジ及びフェノールフタレインの変色点です。

 5.カルシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1L中の質量mg(mg/L)で表します。

以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。

正答は「3」です。

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