二級ボイラー技士の過去問
平成30年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問16

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問題

二級ボイラー技士試験 平成30年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー清缶剤の使用目的として、誤っているものは次のうちどれか。
  • ボイラー給水中の溶存酸素を除去する。
  • ボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止する。
  • 不溶性の化合物( スラッジ )をボイラー水に溶解させる。
  • 水素イオン指数( pH )を調整し腐食を抑制する。
  • 低圧ボイラーでは、ボイラー水中のシリカを可溶性の化合物に変える。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

不溶性のスラッジを溶解させることはできません。スラッジを分解し、吹き出しで排出しやすくします。

参考になった数47

02

正答は「3」です。

設問は、ボイラ清缶剤の使用目的について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.ボイラ清缶剤は、ボイラ給水中の溶存酸素を除去します。(有効成分:亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなど)

 2.ボイラ清缶剤は、ボイラ内でボイラ水の軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止します。(有効成分:リグニン、デンプン)

 3.ボイラ清缶剤は、不溶性の化合物( スラッジ )をボイラ水に溶解させる効果はありません。
   沈殿したスラッジは、間欠吹出しなどで排出する必要があります。

 4.水素イオン指数( pH )を調整して、酸による腐食を抑制します。(有効成分:炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム)

 5.低圧ボイラーでは、ボイラ水中のシリカを可溶性の化合物に変える。
   シリカはアルカリ性の化合物と反応して、水溶性の化合物に変わります。(有効成分:炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム)

以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。

正答は「3」です。

参考になった数35

03

1.正解です。
ボイラー給水中の溶存酸素を除去します。種類としては脱酸素剤になります。

2.正解です。
記載の通り、ボイラー内で軟化により生じた泥状沈殿物の結晶の成長を防止します。

3.誤っています。
不溶性の化合物( スラッジ )をボイラー水に溶解させることはできません。ボイラー水内のスラッジは吹き出し等で排出します。

4.正解です。
水素イオン指数( pH )を調整し腐食を抑制します。種類は、調節剤になります。

5.正解です。
低圧ボイラーでは、ボイラー水中のシリカを可溶性の化合物に変えます。

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