二級ボイラー技士の過去問
平成30年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問27
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問題
二級ボイラー技士試験 平成30年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーにおける石炭燃料の流動層燃焼方式の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
- 低質な燃料でも使用できる。
- 層内に石灰石を送入することにより、炉内脱硫ができる。
- 層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積を小さくできる。
- 低温燃焼のため、NOxの発生が多い。
- 微粉炭バーナ燃焼方式に比べて石炭粒径が大きく、粉砕動力を軽減できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
流動層燃焼方式では低温燃焼のため、NOxの発生が少ないです。
1. 低湿な燃料でも使用できます。
2. 層内に石灰石を送入することにより、炉内の脱硫ができます。硫黄分は低温腐食の原因です。
3. 層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積を小さくできます。
5. 微粉炭バーナ燃焼方式に比べて石炭粒径が大きくてよいため、粉砕動力を軽減できます。
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02
設問は、ボイラにおける石炭燃料の流動層燃焼方式の特徴について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.炉内で燃料の乾燥も行われるため、水分の多い低質な燃料でも使用できます。
2.層内に石灰石(主成分は炭酸カルシウム)を送入することにより、化学反応によって炉内で脱硫をすることができます。
3.層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積を小さくでき、小型化も容易にできます。
4.低温燃焼のため、NOxの発生が少ないです。
窒素と酸素の化学反応は、温度が高ければ高いほど進むためです。
5.層内を流動させているため、空気との接触面積が大きくなり、微粉炭バーナ燃焼方式に比べて石炭粒径が大きくても良く、粉砕動力を軽減できます。
以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。
正答は「4」です。
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03
低質な燃料でも使用できます。石炭を粒子状にするので、燃焼しやすくなります。
2.正解です。
層内に石灰石を送入することにより、炉内脱硫ができます。
3.正解です。
層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積を小さくできます。その分、ボイラーが小型化できます。
4.誤っています。
低温燃焼のため、NOxの発生が少ないです。低温燃焼だと、窒素成分が酸化しにくいからです。
5.正解です。
記載の通り、微粉炭バーナ燃焼方式に比べて石炭粒径が大きく、粉砕動力を軽減できます。
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