二級ボイラー技士の過去問
平成31年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問25
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問題
二級ボイラー技士試験 平成31年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。
- 組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
- 燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を、着火温度という。
- 発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量をいう。
- 高発熱量は、水蒸気の顕熱を含んだ発熱量で、真発熱量ともいう。
- 高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まる。
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この過去問の解説 (3件)
01
誤っているものは「高発熱量は、水蒸気の顕熱を含んだ発熱量で、真発熱量ともいう。」です。
正解です。他にも、固体燃料が対象となりますが、工業分析があります。
正解です。着火温度は、燃料と空気の混合比、圧力等、様々な条件下で変化します。
正解です。発熱量の単位はM J/kgです。
誤っています。水蒸気の顕熱ではなく、潜熱です。また真発熱量ではなく、総発熱量です。
正解です。燃料に含まれる水素及び水分の割合によって高発熱量と低発熱量の差は決まります。
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02
誤っているものは「高発熱量は、水蒸気の顕熱を含んだ発熱量で、真発熱量ともいう。」です。
燃料の組成を示す場合には通常、気体燃料では成分分析が、液体燃料及び固体燃料では元素分析が適用されます。
これは、気体燃料は構成物質が単純(メタンやエタンなど)のため分析も比較的容易なのですが、
液体燃料や固体燃料の構成物質は複雑なために含有する元素の割合で表す元素分析のほうが燃料の組成を知るのに都合が良いのです。
燃料を空気中で加熱し、他の着火源から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を、着火温度(着火点)といいます。
この問題のポイントは「点火しないで燃え始める最低の温度」というところです。
「点火して燃え始める最低の温度」は引火点といいます。
くれぐれも混同しないようにしましょう。
発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量をいいます。
完全燃焼させるということは、燃料中のすべての組成が酸素と余すことなす反応している燃焼の仕方なので、
発熱量も最大になる燃焼の仕方になります。
高発熱量(高位発熱量、総発熱量)は、水の蒸発潜熱を含んだ発熱量です。
熱量計で測定される発熱量は高発熱量になります。
それに対し、低発熱量(低位発熱量、真発熱量)は高発熱量から水の蒸発潜熱を差し引いた発熱量です。
実際のボイラーに用いられる熱量は低発熱量になります。
高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まります。
高発熱量から水の蒸発潜熱(燃焼によって生成した水も含む)を差し引いたものが低発熱量ですので、正しい記述です。
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03
誤っているものは「高発熱量は、水蒸気の顕熱を含んだ発熱量で、真発熱量ともいう。」です。
正しいです。
記載の通りです。また、固体燃料には工業分析の方法もあります。
正しいです。
記載の通りです。覚えておきましょう。
正しいです。
記載の通りです。不完全燃焼ではないので覚えておきましょう。
誤っています。
水蒸気の顕熱ではなく潜熱です。また、真発熱量は低発熱量のことです。
正しいです。
高発熱量と低発熱量の差は燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まります。
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