二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問15
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問題
二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー水の吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。
- 鋳鉄製温水ボイラーは、配管のさび又は水中のスラッジを吹き出す場合のほかは、吹出しは行わない。
- 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。
- 吹出し弁が直列に2個設けられている場合には、第二吹出し弁を先に開き、次に第一吹出し弁を開いて吹出しを行う。
- 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
記載の通りになります。
2.正しいです。
鋳鉄製はもろいので、必要以上に吹き出しを行いません。
3.正しいです。
運転中は危険であるからです。
4.誤っています。
吹き出し開始は、第一吹出し弁を開いてから第二吹出し弁を開きます。また、吹き出し後は、第二吹出し弁を閉めてから第一吹出し弁を閉めます。
5.正しいです。
鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは運転停止時に行います。理由としては、鋳鉄製なのでもろいからです。
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02
正答は「4」です。
ボイラ水の吹出しについて問われています。
・炉筒煙管ボイラの吹出しは、ボイラ運転前、運転停止後、負荷が低い状態のときに行います。
・鋳鉄製ボイラは蒸気ボイラ、温水ボイラの種類を問わず、吹出しはあまり行いません。
鋳鉄製ボイラは材質がもろく、急激な温度変化に弱いためです。
また、吹出しは運転停止後しばらくした後など温度変化をさせないタイミングで行います。
・水冷壁の吹出しは、ボイラ水の排出と同じ行為です。
運転中に吹出しを行うと、ボイラ水がなくなる恐れがあるため、行ってはなりません。
・吹出し弁が直列に2個設けられている場合には、第1吹出し弁(急開弁)を先に開き、次に第2吹出し弁(漸開弁)を開いて吹出しを行います。
第1吹出し弁はボイラ側、第2吹出し弁は吹出し側に取付けられています。
以上の説明により、選択肢4は誤りであることがわかります。
正答は「4」です。
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03
正解は「4」です。
吹出しに関する問題です。
吹出しは,濃縮されたボイラー水中の蒸発残留物を排出する目的で行います。
1.正しいです。
吹出しは圧力のある飽和水を排出するため,ボイラー停止中または低負荷時に行います。
最大負荷付近では行わないようにしましょう。
2.正しいです。
吹出しを行うとボイラー内の水量が減るため,給水を多くする事になります。給水は低温であるため,高温のボイラーでは不同膨張が発生し破損に繋がります。鋳鉄製ボイラーは強度が弱いため,特に注意が必要です。
3.正しいです。
運転中に水冷壁の吹出しを行うと,水冷壁が空となり異常過熱され噴破する恐れがあります。また,水冷壁で吸収される熱が炉壁に伝わり,炉壁の焼損にも繋がります。
4.誤りです。(誤:第二吹出弁から第一吹出弁➡正:第一吹出弁から第二吹出弁)
ボイラーに近いほうから第一(1次側)・第二(2次側)となります。第一吹出し弁には急開弁,第二吹出し弁には漸開弁が使用されています。
吹出し操作は,先に急開弁を全開とし,その後,漸開弁を調整開としてブロー量を調整します。
5.正しいです。
2項の通り鋳鉄製ボイラーは強度が弱いため,不同膨張を発生させないよう,燃焼をしばらく停止しボイラー温度が低下した後吹出しを行います。
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