二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問23

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

重油に含まれる水分及びスラッジによる障害について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 水分が多いと、熱損失が増加する。
  • 水分が多いと、息づき燃焼を起こす。
  • 水分が多いと、油管内でベーパロックを起こす。
  • スラッジは、弁、ろ過器、バーナチップなどを閉塞させる。
  • スラッジは、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この設問は、重油に含まれる水分及びスラッジによる障害について問われています。

 重油には不純物としてスラッジ(沈殿物)や水分が含まれていることがあります。

 重油に水分やスラッジが含まれていると、以下のような障害が生じます。

 ①水分が熱を奪って気化するため、熱損失が生じる。

 ②水分は燃焼しないため、炎が断続(息づき)する現象が起きる。

 ④スラッジは、弁(バルブ)、ろ過器(ストレーナー)、バーナチップ(ノズル)を閉塞させる。

 ⑤スラッジは、ポンプ、流量計、バーナチップを磨耗させる。

 油配管内のベーパロックは、油配管内で油が気化して気泡が生じ、燃料が正常に供給されなくなることを指しますので、水分は関係ありません。

 上記の説明より、選択肢3が誤っていることがわかります。

参考になった数71

02

正解は「3」です。

重油に含まれる水分とスラッジに関する問題です。

1.正しいです。

水分を蒸発させる熱(蒸発熱)が必要になるため,熱損失が増加します。燃料中の水分が蒸発して発生する水蒸気の蒸発潜熱を含めた熱量を「高位発熱量」と呼び,含めない熱量を「低位発熱量」と呼びます。

使用している燃料が高位・低位どちらの発熱量で表示されているか,確認しておきましょう。

2.正しいです。

水分の蒸発に熱を奪われるため,燃焼に必要な熱量が不足し息継ぎ燃焼を起こします。

3.誤りです。

ベーパロックとは燃料油が気化し溜まる事で配管を閉塞させる現象です。

水分量は関係ありません。

4.正しいです。

スラッジは各燃料油系統を閉塞させる原因になります。タンク出口付近にストレーナを設置し,スラッジを除去しておきます。

5.正しいです。

スラッジは固形物ですので,ポンプアップし流速を持つと各燃料油系統を摩耗させる原因になります。4項と同様,タンク出口付近にストレーナを設置し,スラッジを除去しておきます。

参考になった数27

03

1.正しいです。
基本的内容になります。覚えておきましょう。

2.正しいです。
水分が多いと、息づき燃焼を起こします。

3.誤っています。
ベーパロックは水分とは関係ありません。

4.正しいです。
スラッジは沈殿物や汚泥なので、弁、ろ過器、バーナチップなどを閉塞します。

5.正しいです。
記載の通りです。その為、吹き出し等を行い、スラッジを排出させます。

参考になった数25