二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問23
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。
- 組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。
- 燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を引火点という。
- 液体燃料及び固体燃料の発熱量の単位は、通常、MJ/kg で表す。
- 高発熱量は、水蒸気の潜熱を含んだ発熱量で、総発熱量ともいう。
- 高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
設問は、燃料の分析及び性質について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.組成を示す場合、通常、液体燃料及び固体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられます。
2.燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度を発火点(着火点)といいます。
着火源を近づけて燃え始める最低の温度を、引火点といいます。
3.液体燃料及び固体燃料の発熱量の単位は、通常単位質量あたりの熱量(MJ/kg) で表します。
4.高発熱量は、水蒸気の潜熱を含んだ発熱量で、総発熱量ともいいます。
低発熱量は、高発熱量から水の蒸発潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいいます。
5.高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まります。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
参考になった数38
この解説の修正を提案する
02
元素分析とは、単位質量中の元素の含有質量の割合で示されます。固体、液体燃料で使用されます。
成分分析とは、構成分子の体積比を示します。
気体燃料で使用されます。
2.誤りです。
問題文は、発火点の説明になります。引火点は、火元を近づけた際、燃料が揮発して燃える最低温度の事をいいます。
3.正解です。
問題文のとおりです。
4.正解です。
高発熱量とは、燃料の燃焼時、水分が発生しますが、
水分を蒸発させる為の熱量も含む発熱量の事をいいます。総発熱量ともいいます。
低発熱量とは、真発熱量ともいい、燃焼時の水分潜熱を含まない発熱量の事をいいます。
5.正解です。
問題文のとおりです。解説4の理由によります。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
03
正解は「2」です。
1.正しいです。
気体燃料には、メタン、エタン、プロパン、ブタンの割合(%)を表す成分分析が用いられます。これらはどれも炭化水素で、構成する元素は同じなので元素分析は有効ではないです。
2.誤りです。
問題は発火点(発火温度、着火温度)の説明になっています。
引火点とは、燃料を加熱して発生した可燃性ガスに小火炎などを近づけたときに燃え始める温度です。
3.正しいです。
液体燃料及び固体燃料の発熱量は、単位質量(kg)当たりの熱量(MJ)で表し、気体燃料の場合は体積(1m3)当たりの熱量(MJ/m3N)で表します。
単位の最後の N(ノーマル)は、気体の標準状態(1atm、0℃)を表します。
4.正しいです。
燃料に含まれる水素や水分は、水蒸気になるときに周りから熱を奪い、煙突から放出され冷やされたときに水滴になり熱を放出します。ですから、この潜熱分の熱量は使用されない無駄になる熱量となります。
これを含んだ熱量を「高発熱量」と言い、除いたものを「低発熱量(真発熱量)」といいます。
5.正しいです。
4の解説を参照してください。
参考になった数9
この解説の修正を提案する
前の問題(問22)へ
令和2年4月公表問題一覧
次の問題(問24)へ